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卒園おめでとう
3月29日
最終登園日は、台風並の強風と雨。
思い返せば、記念すべき登園初日も雨だった。娘は9ヶ月だった。慣れない手つきでベビーカーに雨カバーをつけたのを覚えている。
娘が生まれて半年も経たないうちに私の母が亡くなった。旦那の実家も遠方で、身近に気軽に頼れる人がいなかった。そこまで精神的に追い詰められていた訳じゃないけど、あと半年以上、日中娘と2人きりの生活が続くのか、と考えると、かわいくてずっと一緒に居たいという気持ちよりも、正直しんどいな、という気持ちの方が勝ってしまった。娘よすまん。それで、年度の途中に保育園の願書を出した。開園してまだ2年目の新設園に、あっさり入所許可が出た。拍子抜け。保活不戦勝。
新設園なので、インターネットで調べても特にこれといって口コミなども載っていない。不安がなかったかというと嘘になるけど、受かったからにはありがたく通うしかない。
0歳児クラスは担任の先生が3人いて、入所前の面談で3人とも「◯◯ちゃんはお父さん似ですね〜!」と言っていて笑った。ひとりがベテランの貫禄ある先生で、ああ、こんな経験豊かな先生が担任してくださるならもう安心だ、とほっとした。何か困ったことがあったらプロに相談したらいい、と思えるセーフティネットを得られたのは、とても大きかった。
3月30日、娘は無事卒園式を迎えた。
入所当時、幼児クラスの子どもたちが元気に走り回っている姿を見て、赤ちゃんと、あんな大きな子たちが同じ施設で育つなんて不思議だな…違う世界の人たちだ…と半ば呆然として眺めていた。すごろくのスタート地点で、どうがんばっても追いつけない、ゴール直前のコマを見ている気分。それがいつのまにか、娘がそこまでたどり着いていた。実感がまるでわかない。
訳もわかってない幼いうちから預けはじめたからか、娘は登園しぶりも全くなくて、毎日園生活を楽しんでいた。なかなか歩きはじめず、1歳半までつたい歩きをしていた頃が懐かしい。歩き始めると保育園の先生たち全員に褒められていた。1歳児クラスではお迎えに行ってもなかなか帰りたがらず、教室から出るのに30分かかることもざらだった。3歳頃から体力がついてきて、園でお昼寝すると夜なかなか寝なくなってきて困ったり。もうお昼寝無しでいいです!とモンペすれすれの(いやアウトか?)お願いをしたこともあった。
終わっちゃうんだな。
本当に終わりなんだな。
娘が卒園証書を受け取っている立派な姿を見てそんなことを考えていたら、涙があふれてしょうがなかった。
娘よ、卒園おめでとう!
6年間楽しかったね!私も6年間がんばった!
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なお、卒園式を終えて安心したのか、翌日熱が出て、学童初日は欠席となった。
毎日式の練習をしているのは聞いていたけど、6歳なりに緊張していたんだろうなぁ、と愛おしい気持ちになる。
大きな環境の変化についていくのは、大人が想像する以上に大変だと思う。不安なことがたくさんあるだうけど、それ以上に楽しいことが待ってるよ。母ちゃんはいつでもあなたの味方だよ。これからも毎日たくさんお話聞かせてね。
たい焼き
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