【企画参加】バス、忘れ物、レンゲソウ

親の影響で、5歳頃からバイオリンを習ってたんです。

レッスンを受けるため、先生のご自宅まで、バスに乗って通っていました。

母と妹、私の3人がバス停で降り、バスが走りだしたその時。

「あんた、楽器は？」と母。

バスの車内にバイオリンを置いたまま降りました。

いや〜〜〜しこたま怒られましたわ。

何しに行ったんや。

それで、後日、バスの忘れ物センターまでバイオリンを引き取りに行ったのですが、

ねずみ色の古びたキャビネットの上に、黒い楽器ケースが置いてありました！よかった！

30年以上経った今でも、その光景ははっきりと目に焼きついています。

バス会社の社員さんも、楽器の忘れ物を見つけた時はびっくりしたことだろうよ…

なお、大学でオーケストラ部に入ったら、「電車の網棚に楽器を置いたまま持って降りるのを忘れた」という先輩が複数人いて、大人になってもそんなアホなことする人いるんやな…とちょっと安心しました。

アホな忘れ物の記憶も強烈ですが、先生宅最寄りのバス停周辺は、春になるとピンクのレンゲソウが一面見事に咲き誇り、とてもきれいだったのを思い出します。

よく晴れた日、レッスンからの帰り道に親子3人で夢中になって摘んだなぁ。花冠を作ってもらい、うれしくてはしゃいだ、キラキラした思い出。

私の記憶の中ではいつまでも、バスと、忘れ物と、レンゲソウはセットになっています。

たい焼き