うろ覚えむかしばなし 髪長姫
あやふや度 ★★★★☆
むかし、あるところに長い髪の美しい娘が住んでいました。
その娘は、家の奥に引きこもって暮らしていました。
ある日、娘の抜けた髪を鳥が運んでいきました。
さる高貴な殿方は、ある日、庭の木の枝に美しい長い髪がかかっているのを見つけました。鳥が運んできたものです。
殿方は、このような美しく長い髪の女性はきっと心も美しいに違いないと考え、娘を探し出して結婚しました。
めでたしめでたし。
昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。
きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。
きちんとしたものを目にしてしまえば、うろ覚えの状態には戻れないのですから。