019 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ②-2-2泳ぐ:平バタ前の振り返り
前回記事で、次に平バタの話をするとか言っておいて、まだ入りません笑。ごめんなさい!ただ、大事なポイントを話したくなりまして、よかったらここまでお付き合いください。ではいきましょう!
ここまで覚えたのは、水慣れスキルとバタ足まで。ここから、平バタで手も呼吸も使った「泳ぎ」に入っていくので少し忙しくなります。
ここで、少し振り返りたいことを挙げておきます
スキルの自動化は進んでいるか?
そもそも、人は意識して一気に複数のことを考えたり行うことができません。やっぱり、理想は目の前の課題1つに集中できることです。
今までのスキルは「無意識」レベルで出せるくらい身についていますか?
考えてスキルを発揮しているうちはまだまだです。頭で覚えたら、最後はズバリ「体で覚える」ことが大事で、なんだかんだアウトプットの量がものをいいます。
僕はこれを「自動化」と呼んでいます。お子さんに教えたスキルはたびたび「自動化」を進めるようにしておきたいですね
調和を進めるためのヒントは水慣れから
実は水慣れスキルの中には、泳ぎに役立つ要素がいくつも含まれています。とくに前回話した調和は、こういう小さな部分の積み重ねの結果なので、ポイントをピックアップしておきます。
①息は吐けているか?
②不必要にカラダを出さない
③水からカラダが出たら、その後は必ず沈む
④カラダは沈んでも、必ず浮いてくる
⑤進むことに固執しない
①息は吐けているか?
自動化できていないと、息を吐くことをすぐに忘れます。様々な泳法によって呼吸をするための動きは変化しますので、その度、吐けているのかチェックが必要だと思います。ぶくぶくも、ぱぁも、泡が出ているかでチェックができます。
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②不必要にカラダを出さない
水の中に浸したカラダは、浮力でぷかぷかと浮いています。ここに力は必要なく、ただ身を任せていればOK。ただし、呼吸などでカラダを水から出すと、出した部分は必ず重力を受けるため、その後一旦カラダは水の中に沈みます。ここで大切なのは、呼吸するために水から出る部分は顔だけでいいということ。不必要にカラダを出しすぎると、その分カラダの受ける重力も増えるため、呼吸のあとに大きく沈んでしまいます。呼吸は顔さえ上げることができれば可能です。
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③水からカラダが出たら、その後は必ず沈む
これは大前提として覚えておいてもらうことが大事です。特に泳ぎの際に呼吸の後などにカラダが沈むのは当たり前で「やべ!沈む!」ではなく「うん、そりゃ沈むよね。当たり前」と思えると、ムダな焦りや力みが少なくなります。
④カラダは沈んでも必ず浮いてくる。
これも前の話と一緒です。呼吸などで沈んだカラダは無理に浮き上がろうとしなくても、後で必ず浮いてきます。沈んだ時に慌てず焦らず「どーせカラダは浮いてくる」と教えあげるとさらにムダな力は抜けます。
⑤進むことに固執しない
前に進もう進もうとすると、大きな力が必要になるため、力みが出やすいです。
・メインの進む力は手(腕)
・バタ足は脚が浮いていればいい
・そもそも、タイムよりも楽に綺麗な泳ぎが目的
役割と目的をハッキリさせると、さらに無駄な力はなくなることでしょう。
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だいたいこれくらいですが、共通していることがあることに気がつきますか?
・水に逆らわず、身を任せる系の話
・無駄な力を抜いて、必要な力だけを使う系の話
簡単に言うと、調和とはこのあたりの話です。
たまに指導をされている方で「はい、力抜いてー」とか、「〇〇さん、ちょっと動きに力みがありますね。力抜いていきましょ」とかの言葉を聞くことがありますよね、それらです。
ただ僕は、「力を抜いて」というワードでみんなの力が抜ければ苦労はしないなと思うんです。大事なことは「何が」「どうなっているから」「力みが出ているのか?」を見る目とそれに対する解決案。
ココで挙げたポイントは、エラーや考え方も含めて、力みをとるためのTIPSだと置き換えてもらっていいです。
ぜひ一度、お子さんの泳ぎを見る時の参考にされてみてください。
お疲れ様でした
次こそ平バタに入りますので!お付き合いよろしくお願いします。
#子ども #プール #水泳 #泳ぎが苦手な子ども