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016 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ①-5水慣れ:床を蹴れますか?

前回、壁を蹴ることを説明しましたが、壁蹴りはうまくできても「床を蹴る」のはうまくない人、結構多いです。僕はそれって水慣れとしては不足していると思っていて

プールのどこにいても、壁か床を使って勢いをつけて進む力がある

ここまでを身につけてもらいたいし、それをもって、ひとまず水慣れは完了かなと考えています

それでは、床蹴りについて3つのポイントを取り上げます

①飛んで潜ってポーン!と床を蹴ること
②かかと(変な潜り方1)
③お尻とお膝(変な潜り方2)



飛んで潜ってポーンと床を蹴ること

床蹴りは、その名の通り蹴る力(膝を伸ばす力)がモノをいうスキルです。まずはじめに「潜る」ために「飛ぶ」ということをぜひ覚えてください。

さて、飛ぶことを別の言い方に言い換えると

水の中からカラダをたくさん出して、重力を受ける

こうなります。写真でどうぞ

飛んで水の中から出た部分が重力をもらえれば、そのあと楽に深く潜ることができるんです。

とりわけ、深い水深ではこのやり方が必要で、次の写真でそれを説明します。ごらんください。

両者は同じ身長で、水深の違う場所で立っていますが、受ける重力に違いがあることが観察できます。さて、ここから両者は飛ばずに潜れるか?見ていきましょう。

結果は、水深の浅い場所ではしっかり潜れましたが、深い場所ではふわふわしてうまく潜れませんでした。潜る前のカラダが受けていた重力の違いがポイントです。

ここからわかるのは「水深の深い場所では、テキトーにやっても全然潜れない」ことです。深い場所ほど飛んで潜るスキルが必要だとお分かりいただけたでしょうか?



かかと(変な潜りかた1)

かかとを床につけると、蹴る動作がうまくいきません。

右はかかとがつかない方法で
左はかかとが床についた方法で
それぞれ床を蹴ります
両者は姿勢が違いますが、結果はいかに?

やってみると分かりますが、かかとが床につくとまっすぐ垂直な方向にしか床を蹴れません。蹴ったら垂直にカラダがボーンと浮くだけでほとんど前には進みません。

かかとを床につけずに飛ぶ前の準備に入れば、うまく斜め方向へ蹴れますよ!



お尻を引く(変な潜りかた2)

お尻を引くと、膝があまり曲がらなくても潜れてしまいます。ちょいちょいあるのがこんな形

こうすれば、ぼちぼち膝が曲がって、しかも潜れてしまうのですが、コレは間違いです

問題点
・膝の曲がりが小さいから強く床を蹴れない
・お尻を引いて潜ると、床を蹴る力とカラダの向き
 がズレてしまう

そもそも床を蹴るカが少ないのですが、写真の黄色線と赤線は同じ向きにならないのが良くありません。進みたい方向に対して2つの線を揃えて潜ることが大切です。

いい潜り方とは、こうです

しっかりと、お尻を下ろして膝を曲げること。そして進みたい方向に対して床を蹴る方向とカラダの向きを揃えること。2つがきちんと整っていますよね?



お疲れ様でした

後半はふ2つの変な潜り方も交えながら話をしましたが、要はどこにいても飛んで潜ってポーン!で床蹴って快適に動けるようになりましょう!

飛んで潜るのは以前書いた「ジャンプ」の記事も役に立つかもしれません。

良かったら、併せて参考にされてみてください。

さて!!親が子どもにクロールを教えるためのTIPS【水慣れ】はここまでで終了となります。

次からのTIPSは【続ける】がテーマとなります。お楽しみに!!

#子ども    #プール #水泳 #泳ぎが苦手な子ども

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