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021 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ③-1クロールの完成:手回しの軌道を考える

さて、今回からステージ③「クロールの完成」に入ります。

ここでは、クロールの手回しを中心としながら、呼吸も含めた泳ぐ形を完成させていくのが目的です。
その中心となるのが「キャッチアップクロール」という泳ぎの形です。

キャッチアップクロールって何よ

クロールの手回しって、ガチャガチャ回すイメージがある方も少なくはないと思うのですが、コレはひとかきひとかきの間に必ず両手を揃える時間を取る泳ぎ方です。「かいたら揃える。かいたら揃える」と覚えておきましょう。

やることはコレが基本です。

しかし、同じことを繰り返しながらも見るポイントを変えていくので、ひとつづつクリアして、どんどん泳ぎを楽にしていきます。


手回しの軌道

クロールの手回しって、きれいな円を描いていますよね?ただ、アレをパッと見たまんまで真似すると「アレ?なんか回しにくいゾ、、、」となんてことがしばしば起こります。

そのような場合、たいていは手回しの軌道を誤解しているケースが当てはまり、特に肩周りの動かし辛さを感じる人が多いです。

結論を言ってしまうと、手回しの軌道は

手で水をかくのはカラダの前で行い、かいた手はカラダの横から戻す

正面から見るとこんな感じ

横から見るとこんな感じ

その場に立った状態でこのような軌道で手を動かしてみてください。普通にできるし、肩周りのストレス0です。

では次、こんな風に手を回せますか?

横から見て、こうです

コレはなかなか動かしづらいですよね。肩周りもゴリゴリいわせながら無理をしないと動かないと思います。

このように、風車のようにぐるぐると円を書くような軌道は間違い(というか動かしにくい)です。まずは正しい(というか動かしやすい)軌道で手を動かすことを覚えて欲しいです。


軌道はわかった。実際やってみる

では、手を先程のような軌道で動かして早速キャッチアップクロールをやってみましょう。

アレ!?

手をかく時は楽だけど、手を戻す動きに水が絡みついて邪魔してくるので重たくて大変です!でも、手回しの軌道はコレで正解なのです。んん?どーゆーこと?

ここで一度、水泳選手の手回しをイメージしてみましょう。

アレ!?手が風車みたいにグルグル回る軌道になっているゾ!

不思議ですね。でも水泳選手も先程述べた正しい手回しの軌道で手回しをします。

ここにスムーズに泳げるポイントがあります。整理しましょう

①手で水をかくのはカラダの前で行い、かいた手はカラダの横から戻す
②その軌道は風車のように綺麗な円ではない
③でも、水泳選手は風車のような軌道で手を回している

この、②と③の間に何かがあるんですね。答えを言ってしまうと、ここに「ローリング」というカラダの使い方が入ります。


お疲れ様でした

でも、今日はここまで!

まずは、正しい手回しの軌道をキャッチアップクロールでしっかり叩き込んでください。当然水の中ではカラダがふにゃふにゃ左右に揺れて面白くないですが、まずここから。

次にローリングを覚えると、手回しが一気に楽になりますので。それでは次回をお楽しみに!

#子ども        #プール #水泳 #泳ぎが苦手な子ども

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