013 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ①-2水慣れ:ジャンプ!
プール監視をしていた時、あることを1つの目安としてリスクの高い子低い子を見極めていました。それは
(いい)水中ジャンプができるか?できないか?
です。おとうさま、おかあさま、お子様に水中ジャンプさせてますか?
なんで水中ジャンプなのよ?
ジャンプのよさは言うまでもなく
自力で呼吸するスキル=自分自身の安全確保
だからです。これができるとできないでは水に対する恐怖心がかなり違います。できる子は、何かあっても最後は「とりあえずジャンプでしのぐ!」という頼みの綱があるので強いです。
いいジャンプとは?
ただ、ジャンプできればなんでもいいのか?とは思っていません。僕はジャンプにもいくつかのポイントがあると考えています。
①両膝がしっかり曲がる深さまで潜ってジャンプ
をしているか?
②息をちゃんと吐けているか?
③手を使えているか?
順に説明していきます
①両膝がしっかり曲がる深さまでジャンプをしているか?
スポーツテストでやっていた垂直跳びを思い浮かべてください。跳ぶ前にグッと深くしゃがみますよね?ジャンプは膝を伸ばす力をかなり必要とするので、その前にしっかり曲げないと跳べないんです。なので、ジャンプできても、深く潜れない子は
潜れない=チョンチョン小さくしか跳べなくてキツい
となって疲れちゃうんですね。深く潜れると大きく膝も曲がるので、ゆったりとして疲れにくく、息を吐くタイミングも掴みやすいジャンプになります。
でも何より!「ONとOFF」が作れるんです。コレがめっちゃ大事なことだと思っています。どうゆうことかというと
冒頭に、「ジャンプできる子はリスクが低い」と考えを述べましたが、逆にリスクが高いと感じる子は
「潜らない」で、「上に上に!浮かなきゃ!」と必死にもがいている
こーゆー子です。
ジャンプという武器がないと、下に潜ること自体が怖いので、とにかく必死に浮こうとします。これ、ONとOFFでいうと
ONONONONONONONON...状態で全くOFFがないので、すぐに力尽きてしまいます。危険。
対して、うまくジャンプできる子は、跳ぶ時がONで潜る時がOFFになっています。一瞬でも力を抜いてリラックスできる瞬間があるだけで、結果は全く違ったことになるんですよね。
深く潜れないでチョンチョン跳ぶ子は、まだONof..ONof.. ONof..みたいにしっかりOFFを取れません。皆さんのお子様はどうですか?しっかりと潜って大きく跳べるようにしてあげましょう。
【補足】
潜る時の着地で、膝を曲げるタイミングを間違える方が子ども、大人を問わずちょこちょこいらっしゃいます。
膝を曲げるタイミングが着地より早すぎると上手く潜れません。
写真でどうぞ
これはプールで試してもらうとすぐわかります。タイミングを間違えると、いいリズムが作れないのでホント動きにくいです。お子様がうまく潜れなかったら、こーゆーところも1度、見てみてください。
②息をちゃんと吐けているか?
いくらいい動きができても、呼吸ができていなくては本末転倒です。吐く事に関しては前回の記事で述べた「自動化」の話がもとになります。
※参考にされてください
要は「自動化」できてないと「呼吸」と「ジャンプ」という2つのタスクを同時に処理しないといけなくなるんですね。子どもには難しい話です。
呼吸を意識してやっているうちは、いざジャンプが入ると呼吸のことを忘れてしまい。ジャンプがうまくできても呼吸がおざなりで、息があぁ!キツいぃ!なんてことになります。
しっかり自動化をして、ジャンプのタイミングに合わせる事だけに集中できるように努めておきましょう。
③手を使えているか?
ジャンプで起こるカラダの上下動を上手くサポートできます。僕はこう伝えることが多いです。
跳ぶときにきをつけっ!潜る時に頭の上でバンザイ!
写真で説明しますね
いかがでしょうか?「きをつけ」の動きは水を下に押せて、その反作用でジャンプがしやすくなります。同様に「バンザイ」で水を上に押し上げればその反作用で潜るのが楽になります。
積極的に手を使わせてカラダをコントロールしていくことで、より水の中でイメージ通りに動けるスキルが身につきます。
まとめ
いいジャンプができると、子どもは水中を自由に動き回るようになります。そうなればかなりの進歩です!
ポイントを振り返りましょう。
①両膝がしっかり曲がる深さまで潜ってジャンプ
をしているか?
②息をちゃんと吐けているか?
③手を使えているか?
呼吸とジャンプがいい感じになったなら、子どはグイグイ伸びますよ!それではまた