012 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ①-1 水慣れ:水の中での呼吸
※リライト20220701
はじめに、水の中で呼吸をすることに慣れていきましょう。
皆さんも、プールで一度は「水を飲んだ」「鼻に水が入ってツーン!とした」経験があると思いますが、その多くは
ことが原因です。
水の中での呼吸が上手くなるために、まずこのタイミングを大事にしましょう。
に注目して、教えていければいいですね。
タイミングの代名詞「ぶくぶくぱぁ」
子どもは理屈で覚えることが苦手です。あーだこーだ説明しても伝わらないので、
「ぶくぶくぱぁ」
お馴染みのこの音と動きで伝えるのがやっぱり1番です。(最初に言葉思いついた人すごい。)
「ぶくぶくぱぁ」の解釈
ぶくぶくぱぁを解説するとこんな感じです。
ぶくぶくぱぁで徐々に入水
最終ゴールは頭まで浸かってぶくぶくぱぁが楽々できること!そこまで、徐々に段階を踏んでいきましょう。
子どもにとっては、初めての経験で、かつダブルタスク(浸かる、ぶくぶくぱぁ)なので、意外と要求の高い話です。
もし、ついていけなさそうなら
【鼻まで浸かって、口と鼻でぶくぶくぱぁ】を行う段階でしっかりと呼吸のタイミングを掴むことに専念させてあげてもいいと思います。
口と鼻の使い分け
ぶくぶくは、口でも鼻でも好きな方でやればいいと思います。ぱぁは口でやりましょう。
見る(意識させる)ポイント
①泡が出ているか?
ちゃんと吐けていれば、ぶくぶくも、ぱぁも、水の中で泡が出ます。泡が出てこないと、それは息を吐いてないサイン。「出てないよ」と教えてあげましょう。意識していけば、泡が出ると本人も目で見えるし、泡が顔に当たる感覚で分かります。自分で分かるようになると、なおいいです。
②ぱぁは水の中から始まっているか?
①の繰り返しになりますが、水から顔が上がった後でぱぁしているケースがとても多いです。そして、このタイミングのズレが水を飲む原因になります。ぱぁは、水の中から始めさせましょう(そうすると泡で確認もできるし)
③吐く量は適切か?
陸の上で呼吸するときに二酸化炭素を100%吐いて新しい酸素を100%吸っているみたいな、全力で呼吸する人はいないと思います。
水の中でもそうあって欲しいですが、水慣れが進んでいない人は、力んで息を吐き過ぎる傾向が多くみられます。
とはいえ、塩梅が難しいですが、少なくとも
こんな感覚で息を吐かせた方がいいと思います。
判断基準は「その呼吸をずっと繰り返すことができるか?」いい呼吸ができていれば、見た目に力みのなさも現れてくるはずです。
どこでやるか?
お風呂での練習をオススメします。この練習は時間がかかるからです。
理由が3つあります
① 自動化させたいから
呼吸に限った話ではないのですが、意識的にやっているうちは、次のやることが増えた時に意識が集中できません。まさに「体で覚える」ことが必要です。必然的に反復する時間が必要になります。
② 半端でいくと後に響いてくるスキルだから
呼吸はどんな技術、泳法にもついて回ります。ここが疎かになると、後に違う動きで呼吸をする時に「吐けているとばかり思っていたら、よく見ると吐けていなかった」なんてことが起こります。一気にやらず、コツコツ重ねて自動化を優先しましょう。
③ 無理やりさせたくないから
子どもが嫌がったら、潔くその日はやめましょう。無理やりさせることが1番まずくて、下手をすると子どもが水泳嫌いになってしまいます。(僕は長男で経験しましたw)あくまでも子どもの主体性を尊重して、その方法で嫌がるなら違うアプローチを考えるいい機会にもなります。むしろ、その機会を与えてくれる子どもに感謝するマインドを持つ練習だと思ってください。
だからお風呂をオススメします。お金を払ってプールにいったなら「また明日でいいや」とスパっと割り切れないでしょ?
おわり
長くなりましたが、呼吸のポイントを掘り下げて説明しました。
相手は子どもですから、上手くいかないのを大前提としてください。あくまでもお子さんと「楽しみながら」やって欲しいです。