VUCAフレームワーク :OODAループによる臨機応変の適応法
VUCA(ブカ)とは、いま、まさに私たちがいる混沌とした世界をあらわす流行語です。いまを「VUCAの時代」「VUCAワールド」とよばれています。
Volatile = 変動
Uncertain = 不確実
Complex = 複雑
Ambiguous = 曖昧
の世界をいいます。
VUCAは1991年にアメリカ陸軍戦略大学校 US Army War College によって造られた軍事用語でした。冷戦の終結によりそれまでの戦略核を中心とした大量破壊兵器による戦闘を想定していた時代が終わり、混沌とした情勢を捉えるために使われています。
2010年代に入り、経営やビジネスでも使われるようになっています。
VUCAに対処できることが必要になってきています。これまでの指示待ちで計画されたことをしていればいい世界が終わろうとしています。
VUCAの意味、VUCAの世界とはどういうものか、そこでどのようにしたらいいかを示してくれるのがVUCAフレームワークとOODAループです。
VUCAフレームワーク
VUCAの世界がどのようなものかを整理したのがVUCAフレームワークです。ここでは、入江仁之著『「すぐ決まる組織」のつくり方 ー OODAマネジメント』(フォレスト出版)で詳しく述べているVUCAフレームワークを紹介します。
熱力学第二法則に基づくと、世界は何もしないと混沌と無秩序 Disorderになっていきます。これはエントロピーが増大していくことを示しています。
エントロピーの増大の段階にしたがい、安定状態のレベル0から曖昧なレベル4そして無秩序のレベル5まで定義できます。
レベル 0:安定 Stable
レベル 1:変動 Volatile
レベル 2:不確実 Uncertain
レベル 3:複雑 Complex
レベル 4:曖昧 Ambiguous
レベル 5:無秩序 Disorder
そのレベル1からレベル4までの各々のレベルで、どのように対処したらいいか、どのように適応したらいいか、どのようにリーダーシップを発揮したらいいかを「VUCAフレームワーク」にしたがって示すと、これまで知らなかった世界が見えてきます。
PDCAはレベル0にのみ対応できます。レベル1から4まではOODAループでしか対応できません。
VUCAへの適応戦略であるOODAループ
VUCAにおけるOODAループの適用方法については「VUCAフレームワーク」で説明されます。概要は、こちらをご覧ください。
「VUCAフレームワーク」の詳細は、書籍で紹介しています。VUCAとOODAループ適用について世界で初めて紹介したのが、入江仁之著「『「すぐ決まる組織」のつくり方 ー OODAマネジメント』です。
実際にOODAループ導入をお考えの方々へ
OODAループを導入・適用している組織では、最初に社内向けの講演会を開催されています。講演会で組織内のメンバー全員がOODAループの魅力を納得していただいています。次に社内研修のステップに進まれています。
OODAループ導入に関しての具体化については、こちらを参照ください
OODAループ講演会を検討されている方は👉こちら
OODAループ研修(トレーニング)は👉こちら
その他のお問い合わせは👉こちら
著者:アイ&カンパニー 入江仁之
出典:本論文は2005年以来のOODAループ実装結果に拠る提言です。
David J. Snowden and Mary E. Boone (Nov 2007)
A Leader’s Framework for Decision Making, HBR
この他の参考文献はこちらです。
参考:OODAループについてのこの他の記事・小論文リストはこちらです。
OODAループの参考文献はこちらです。PDCAの参考文献はこちらです。
脚注:私たちは、OODAループを広義のOODAループ理論つまりジョンボイド理論として定義しています。
本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
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