休職中|「なんで生きているんだろう?」という問いにアニメが答えをくれた
休職中、30代のゆかです。
ちょっと重たい話に聞こえるかもしれないのですが、
体調がすごく悪かった頃、「なんで生きているんだろう?」と考えてしまうことがよくあったんです。
仕事もできなくなって、ご飯も作れなくなって、できないことが増えて、胃腸の調子が悪くて好きなものも食べられなくて、「私はなんで生きてるんだろう?」って。
考えても答えは出ない壮大すぎる問いだなと気がついてからは、頭にこの問いが浮かんでも考えないように、考えないように、押し殺していました。
ある日、何気なくアニメを見ていたんです。
それは、「薬屋のひとりごと」というアニメでした。
とある大国の花街で薬屋の娘として育てられた猫猫(マオマオ)は、身売りされて後宮で下働きをすることになります。後宮を舞台に謎や事件に巻き込まれる猫猫は、薬の知識と鋭い洞察力で事件を解決していきます。
これはエピソード4のお話。
猫猫の忠告を聞かず、体の毒になる白粉(おしろい)を使い続けたことで帝との間にできた御子を亡くしたお妃様(梨花妃)。その後も容体が優れず、瀕死状態の梨花妃を治療するように帝から命を受けた猫猫。懸命な治療のおかげもあって、瀕死状態から徐々に回復してきた梨花妃は猫猫とこんなやり取りをします。
この猫猫のセリフを聞いたときに、
「『なんで生きているんだろう?』なんて考える必要はない。
ただ身体が生きようとしているだけなんだ。」と思ったのです。
心の調子が悪くできないことが増えても、薬を飲みながら、食事をとって、眠って、排泄して、生物として生きようとしている。
生きていることに理由なんていらなくて、ただ、人間という生き物として生きているだけなんだ、と腹落ちしたのでした。
そして、この時から「なんで生きているんだろう?」という問いは私の元へやってこなくなりました。
人から言われても頑固故に自分の考えが緩まない私。人から「生きていることに理由なんていらないよ。」と言われていたとしても、「なんで生きているんだろう?」という問いは私の元に何度もやってきて、私を悩ませたでしょう。
また、ふとしたときに本や映画、アニメが私の問い答えてくれる日が来るのかもしれません。
おわり