NHKに母校の教授…
『100分de名著 for ティーンズ』の第3回を少し観た。
今回はヤニス・バルファキスの『父が娘に語る経済の話』(略称)である。
解説は、東京外国語大学教授の中山智香子先生だ。
私は在学中、恥ずかしながら(?)先生の講義を受けたことがなかった。
中山ゼミにも参加したことはないが、いわゆる意識の高い学生たちが集まると聞く。
NHKの教育・教養番組に登場する経済学者は、資本主義(本書では「市場社会」)に対して慎重なタイプが多いようだ。
バルファキスも中山先生も、やはり例外ではない。
ちなみに『100分de名著』(2011~)が始まる前年、『一週間de資本論』(2010)という番組が放送されている。
数年前には、ベストセラー『21世紀の資本論』を書いたピケティの講義が『パリ白熱教室』として流され、それは私も熱心に視聴していた。
高邁な思想は有り難いが、今振り返ると、もっと卑近な家政術(オイコノミア)としての経済も若いうちに学ぶべきだった。
個人レベルでの「窮乏化」対策をしっかり立ててから、資本主義批判に乗り出したいところだ。