極左を憐れむ歌(追記あり)
現在の極左に社会的意義があるのか疑問だが、1970年代、彼女は良くも悪くも時代の先端にいた。
シンパとまではいかなくとも、何らかのシンパシーを抱く者は少なくなかったろう。
もちろんテロは、あるまじき行為だが。
数年前、保守派・右派のイメージが強い花田紀凱がテレビで語っていた。
それは、三菱重工ビル爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線についてだ。
意外にも、彼らに同情を覚えたと言っていた。
社会の片隅で無謀な計画を練っていた様が、アジトだったアパートの一室から伝わってきて憐れだったという。
主犯の佐々木規夫は逮捕されたが、日本赤軍がテロ事件において日本政府に彼の釈放を要求。
佐々木は超法規的措置により釈放されて日本赤軍に合流、現在も逃亡中である。
【追記】(2022年5月30日)
鈴木邦男の著作にも、著者や他の新右翼の人たちが反日武装戦線のメンバーらを憐れんでいる記述や証言が見られる。(『テロ 東アジア反日武装戦線と赤報隊』p.109-p.113)
彼らは、なぜか正反対の立場の人々から同情されやすいようだ。