電気試験所の英雄
かつての通商産業省(現・経済産業省)には、電気試験所という機関があった。
そこで、初期のコンピュータ開発における画期的な成果が生み出された。
日本初のトランジスタ式電子計算機、ETL Mark Ⅲ(1956)がその一つである。
これはトランジスタ式としては、おそらく世界初の「プログラム内蔵式」だそうだ。
http://museum.ipsj.or.jp/computer/dawn/0011.html
同機の開発で特に活躍したのが、松崎磯一さん(1927-1993)。
コンピュータのパイオニアたちは圧倒的に大卒以上の人が多いが、松崎さんは旧制武蔵工業専門学校の出身だ。
http://museum.ipsj.or.jp/pioneer/matsuzaki.html
肩身の狭い思いもあったと想像されるが、彼の才能と功績を同僚たちは称賛している。
http://museum.ipsj.or.jp/pioneer/matsuzaki.html
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?active_action=repository_view_main_item_detail&page_id=13&block_id=8&item_id=78389&item_no=1
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松崎さんは1962年に日立製作所に移り、退職後は日本工学院専門学校で教えた。