大人が変になったら…
大人が変になったら、子どもは困りますよね。
作品では、それが効果的に用いられています。
宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」では、兄妹の両親が謎の言葉を残してどこかへ行ってしまいます。
怖いです。
不安になります、とても。
そのあと兄妹の前に現れた男が、また変なことを言い出すのですから、たまったものではありません。
楳図かずおの漫画は、わりと大人が子どもを襲撃するシーンが多いです。
『漂流教室』がそうですし、『神の左手悪魔の右手』や『洗礼』でもありました。
結局、そのパターンが一番怖いんでしょうね。
ヒッチコックの『ロープ』のメッセージは、大人が変なことを言っていると、子どもが影響されて変になってしまうということだと思います。
やはり大人になったら、言動には責任を持たねばなりませんね!