
外大の文化人類学
東京外国語大学には、文化人類学の先生がたくさんいます。
しかし私は、栗田博之先生の入門的な講義しか受けませんでした。
勿体なかったとも言えますが、それで充分だったと思えるほど内容は充実していました。
概論なので各論に深くは立ち入らないのですが、客観的な解説と説得力のある指摘が素晴らしく、学者然とした態度に感銘を受けたものです。
とくに、フィールドワークのご経験に基づき「未開社会」の合理性・首尾一貫性を語っておられたのが印象的でした。
翻って「文明社会」では、科学が発達していても呪術的要素が常に存在しうることを教わりました。