グリコ森永事件関連の昭和53年テープ
グリコ森永事件(1984-1985)以前にも、グリコは何者かに脅迫されていたらしい。
のちに「昭和53年テープ」と呼ばれる音声が、1978年にグリコに送りつけられたのだ。
動画サイトで、その一部を聞くことができる。
テープで語られていた内容が「かい人21面相」の手口と似ていたため、当時の警察が公開したのである。
「どうかお察しください。我々は、人のお世話をさしてもらって、得をされた方から金額の一割か一割五分の謝礼をもらって生計を立てております」
私が動画で確認できたのは、上記の部分のみだ。
これだけだと何のことだか解りづらいが、おそらく、反社会的勢力が貰う「みかじめ料」のような話をしているのだろう。
脅迫が目的なのだから、自分たちは怖い存在だと匂わせていると解釈するのが自然である。
公開されたのはテープの一部分で、全体は1時間程あるという。
テープの声は部落解放の関係者を名乗っていたそうだが、これは信憑性が薄いと思う。
もし事実なら、そう多くはない部落解放関係者の中から犯人を、警察が特定できていないのはおかしい。
部落解放に言及したのは捜査の撹乱や、大義名分の捏造のためであろう。