『千年の読書 人生を変える本との出会い』三砂慶明
本は、一冊で読み終わるものではなく、読み続けていくことで結びつき、読者が完成させるのだということを若松は教えてくれます。
最近は、本をたくさん読んでいる。
読む量と感想を書く量が一致していないので、読んでは書かなきゃ…と自縄自縛。
本来別に強要されるものでもないけど、何を読んで何を思ったか忘れてしまいそうになるから、記録としてやっぱり残したい。
人が読んでいて、勧められたので本書を読んだ。
書店員として数多の本に触れてきた三砂さんによる読書案内。
生きづらさや幸福、死など親しみのあるジャンルから、お金や食など普段はあまり読まないジャンルの本のことまでたくさん知ることができたのでよかった。
最近は読んでは次、読んでは次、とかわるがわる本を読んでいたけど、そもそもこんなに本を読んでどうするのだろうという根本的な問いが浮かんでいたような気がする。
それは、読書に費用対効果的な即効性のある意味を求めていたから。
でもそうじゃなくて、本はある意味では薬だけど、飲んですぐに効くかどうかはわからない。
過去に作用することもあれば未来に作用することもある。
そんなことを思い出させてくれる一冊でした。