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まんまる
2022年12月9日 21:00
雪の匂いがある。静謐で静かな匂い。この作品が書かれた1964年ころとは比べ物にならないかもしれないけど、いまも北海道の冬は寂しく、厳しく、美しい。生まれてこの方、北海道に暮らしている。共感できるとか、わかるといってしまえば安易かもしれないけど、三浦綾子の小説から立ち上る匂いはまぎれもなく北国の匂いで、それにとても心安らぐ。三浦綾子の代表作ともいえる本作を初めて読んだ。なぜか