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肩書きがなくても、誰かに頼らなくてもいい。自分が自分を信じよう

好きなことを仕事にしたのに、うまくいかない。完璧にこなせない自分が悔しい。頑張っている人ほど、そんな悩みを抱えてしまうもの。

SHEメイトのこまさんも、そんな悩みを抱えていました。「好きを仕事に」とアパレルやカフェで働いた20代では完璧を追い求めるあまり体を壊すことも。ですがSHElikesでの気付きから、完璧ではない自分も受け入れられるようになったといいます。

こまさんの変化について聞きました。

2009年 服飾系の短大を卒業しアパレル企業に就職
2011年 体調不良で退職。カフェでのアルバイトを開始
2019年 カフェを退職。
2020年 SHElikes入会

「完璧な自分」を追い求めた20代

本業として事務の仕事をしながら、好きなカメラやグラフィックレコーディング、デザインでもお仕事をすべくスキルを磨いています。今は毎日とても楽しいけど、20代は苦しい10年間でした。

最初のキャリアはアパレルスタッフです。ファッションデザイナーを目指して短大を卒業後、アパレル会社に就職しました。好きなことを仕事にできたのに、パニックやうつを発症してしまい、半年ほどで退職しました。

そのあと自分がずっと好きだったブランドに就職しました。接客のほか、イベントや商品の企画もして楽しかった。売上に追い立てられるのは大変だけど、その大変さや苦しさは成長の証だと思ってました。でもじつは体は悲鳴をあげていたんですね。またパニックになり、2年半ほどで辞めました。

私は、何をやってもだめな人間なんだ。

そんな考えをごまかすように、間髪入れずに高校時代からずっと好きだったカフェでアルバイトをはじめました。

カフェでのバイトも本当に楽しかった。社員を目指して、時間帯責任者にもなりました。コーヒーの知識を身につけて、エプロンの色も変わりました。朝早くて大変な日もあったけど、好きで好きで仕方ないお店に貢献したい気持ちで「苦しくてもいいや」と働いていました。

同時に好きなカメラやヘアメイクも仕事にしてみようと、カメラマンをしたり、美容院でレセプションをしたりしました。カメラや美容院の仕事は、居場所が一箇所しかない息苦しさからの「逃げ道」のつもりでした。

でもどこかでどれも中途半端で「プロ」と言い切れない自分が嫌でした。「全てにおいて完璧じゃなきゃいけない」と追い詰めていたようで、5年くらい経ったころかな。仕事中に失神して救急車で運ばれました。体が悲鳴をあげていたのに、また気が付けなかったんですね。

肩書やステータスがない私は誰?

病院にいる時間は自分の働き方とゆっくり向き合う時間になりました。

体がもう限界だよと倒れたってことは、もうここで学ぶことは学びきったのかもしれない。同時に、これ以上苦しい体験が重なったら好きなことを嫌いになるんじゃないかと怖くなって。好きなものを嫌いになる前に辞めようと、退職しました。

そしたら自分が分からなくなってしまいました。

カフェでエプロンをしている私はコーヒーについてたくさん話せて、お客さんにおいしいコーヒーや笑顔を提供できた。エプロンをしている自分には自信があったんです。だけどエプロンをしてる時間って1日8時間しかないんですよね。残りの16時間、私は「どうして私なんだろう」って。

ちょうどその頃、結婚する友達が増えて、誰かの「妻」になっていった。結婚っていう社会的ステータスを得ているように見えました。

じゃあ私には何がある?
エプロンをとった私ってだれ?
肩書がない私って何者?

そんな問いかけをしては、答えが見つからず落ち込んでいました。

「私はワタシ」きっかけはSHElikes

カフェを辞めてから約1年半は、本当に自己肯定感が下がりまくりでした。そんなときにSNSでコーチングを受けて、自己肯定感をあげてもらった勢いでSHElikesの無料体験レッスンに申し込みました。今までカメラやグラフィックレコーディング、デザインは自己流だったので、本格的に学んだら、自信をもって仕事にできるかなって思ったのがきかっけです。

だけど最初に挑戦したWebデザインコースが難しくて、1ヶ月で挫折しました。2月目になって退会しようか、どうしようか迷っていたときに参加したのがマルチポテンシャライトの特別イベント。

※マルチポテンシャライト(以下:マルポテ)
さまざまな分野にわたり興味関心があり、業種や分野の垣根を超えてスキルを発揮しクリエイティブに活動する人のこと。エミリー・ワプニック氏が提唱した。

この考えを知って、今までの中途半端な自分を認められるようになりました。カフェでアルバイトしながら美容院のレセやカメラマンをしていたのは「逃げ」じゃなくて「マルポテの生き方」だったんだ!と腑に落ちたからです。

それからは何を勉強してもいいんだなって思えるようになったので、勉強にも勢いがつきました。特にハマってるのはマーケティングトレースかな。分析するのが好きみたいで、noteに分析結果のまとめも書いています。

オア明奈さんのライフログ講座も転機になりました。自分のこれまでの人生を振り返りながら「私、頑張ってたじゃん」って言い聞かせてたら、苦しい20代が必要な時間だったんだって思えたんです。完璧じゃない自分を許せるようになりました。まさに「人生肯定」ですよね。

そうしたらいつのまにか「肩書や社会的ステータスがなくても私はワタシじゃん」って認められるようになったんです。

8割の私でも大丈夫。自分が自分を信じよう

先日久しぶりにカフェ時代の同僚に会いました。そしたら「声かけられないくらい追い詰めてましたよ」って言われて。カフェを辞める直前の私、相当自分に圧をかけてガチガチの鎧をまとっていて、周りにも伝わってたみたい。それを聞いてやっぱりあの時辞めて正解だったと思いました。

今の私は、マルチポテンシャライトっていう生き方を知ったからいろんなところに居場所が欲しいのは「逃げ」ではないと自分を認められます。うまくいかないことがあっても。振り返りをして自己内省をしながら「よく頑張ってきたね」って声をかけられる。

誰かに依存しなくても、肩書がなくても、完璧じゃなくてもいいんですね。自分が自分を認めて、信じていれば、それでいい。鎧が剥がれた今は、悩みすらも楽しいイベントだと思えています。

「いいこと、待ってるよ」

もし過去の自分に会えたら、そう、声をかけたいです。

こまグラレコ

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