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FEEL SPECIAL 002(編みの特徴)

こんにちわ!!!  ISSUEちゃんです!

今回はFEEL SPECIALの隠し味の第2弾「編み」です!!

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ニットと一言で言っても幅は相当広く、

Tシャツもニット製品ですし、セーターもニット製品です。

服に詳しいフリをしたいなら、この2つの言葉を知っておいてください!

それは「カットソー」「ホールガーメント」です。

「カットソー」とはCut(切って)  and sew(縫う)と言う意味です。

この製法では、生地を買って、服の形に生地を切ります。

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これらのパーツを縫い合わせて出来るのが、「カットソー」です。

今回はこの方法で服を作りまぁ~~~~~~~~~~~~~~せんっ!!


1.「WHOLEGARMENT(ホールガーメント)」とは

今回、「ホールガーメント」という編み機を使って服を作っています。

「WHOLEGARMENT(ホールガーメント)」とは島精機によって開発された機械による製法です。

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これは「糸からいきなり服をつくってしまおう」という機械です。

「服版3Dプリンター」と言ったところでしょうか?

何が良いかと言うと、

服と言う商品は作る際に異常なロスが出ます。

糸から生地にする時に糸のロス(余りや欠点)が発生し、

生地から服を作る時にも、パーツを切った後の余りや、欠点が発生します。

アパレル産業は現状「常にロスが付きまとう産業」です。

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ホールガーメントは生地を作る工程がすっ飛ばされるので、

かなりロス率は軽減されます。

私はサステナブル論者では有りませんが、

元勤め先で、毎日毎日捨てられた生地が高く積まれている姿を見るのは、

余り好ましいものでは有りませんでした。

ホールガーメントについてこれだけ聞くと、「魔法のような機械」に聞こえますが、欠点も有ります。

まず、このホールガーメント、意外にも人の手がすごくかかる機械です。

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編み機の整備(糸カスの掃除)、コンピューターによるシルエットの設計、胴体部と襟の縫い付け(リンキング)、仕上げ加工(溶剤で洗い、形出し)等、熟練の技術に相当依存します。

又、服が出来てくるスピードが遅い為、生産性は高くなく、1枚当たりの単価は高くなりがちです。

大量生産にはあまり向いてないと言えます。

逆に、私のようなブランドを始めたての人間にとっては相性が良いとも言えます。

今回は大正8年(1919年)から肌着を作ってきた第一メリヤス株式会社さんに「FEEL SPECIAL」を編んで貰っています。

こちらの社長も先祖代々第一メリヤスを引き継いでおられる経営者で、相当ニットが好きなのが伝わって来て一瞬でファンになりました!

(なんかバカ高いウールのアンダーパンツを作ってました。笑)

2.シームレスなホールガーメントの魅力

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ホールガーメントの魅力はシームレス(縫い目が無い)と言う点です。

縫い目が無い事のメリットを一言で表すと、

「腕がぐるぐる回せます」

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バカにするんじゃない!!いや、これ実は結構ストレスフリーなんですよ!!

元来、服は生地をパーツの形に切り抜いて縫い合わせるのが一般的です。

縫い合わせると、その部分は伸縮性が失われてしまうのでそこには微妙にストレスが生まれてしまいます。

縫い目から服が避けるという事も体が大きくなると良く有る事です。。(涙)

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以前はリンキングと言う製法で、パーツとパーツを伸縮性を失う事無く縫う高等技術でパーツを縫い合わせていました。

今はリンキングを出来る工場が少ないのでセーターを普通のカットソーの様に縫うブランドも多々あります。(というかリンキングの技術すら知らない)

これでは腕を動かす時にストレスを感じてしまいます。

ホールガーメントにはそのようなストレスが有りません。

そういうメリットも縫い目が無い事によって生まれる副産物です。

3.リンキング

リンキングというのはパーツとパーツを繋げる縫製の希少技術の1つです。

リンキングの作業は滅茶苦茶大変です。

熟練の技術者が一目一目、繋ぎ目を拾ってミシンの針に刺していくしか方法がないです。

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その結果、パーツとパーツの繋目が自由に伸縮できるようになり、ストレスがかからない訳です。

たかが服、されど服、世間の目には届かない所でここまでの技術によって服が作られている事を皆さん知っていますか?

そんな服が本当に1枚3000円とかの価値になると思いますか?

高齢化や、生産が海外に移って工場が閉鎖したりする事でリンキングを出来る工場はかなり減っています。

あとがき

いかがでしたか?

私が服をつくりたいなぁとインスピレーションを貰える時は、

素材(糸や生地)の素晴らしさを見て、その良さを伝えたいと感じた時、

実際に現場で働いている人や経営者の方の思いやこだわりを感じた時、

そして今まで服を着たり、お店や本で見た経験から、

「この組合せは意外にも誰もやってないなぁ」と感じた時です。

アパレル産業に圧倒的に足りていないピースは川上の努力を消費者に上手く伝えれていない事では無いでしょうか?

たかが服、されど服、服は究極のローテクアイテムですが、それが故に着てもらうだけでなく、感じて貰う事でその人の人生に影響を与える事が出来ると思います!

おしまい!!




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