FEEL SPECIAL 001(糸の特徴)

2021年11月11日 19:33

こんにちわ！ ISSUEちゃんです！

現在「FEEL SPECIAL」という商品名でニットポロシャツ（長袖）を製作中です👕

「FEEL SPECIAL」は「着ている人を特別な気分にさせたい」という願いから名付けてます。

ちなみに「FEEL SPECIAL」は韓国のアイドルグループ「TWICE」の楽曲に感銘を受けて採用しました。

本題に戻りますと、「FEEL SPECIAL」を特別たらしめるために製作工程に「隠し味」をしています。

その１つ目において最も重要な要素は「糸の選定」です🧵

1. Super140’ｓ WOOLとは

「FEEL SPECIAL」には非常に高級なウールを使っています🤺

値段にして6820円/KG(税込)です！

これがどれ程高いのかと言うと、一般的に流通しているウールは高くても3000円/KG(税込)位なので倍以上します！

では、「何のために高いWOOLを使うか」と言うと、

「ウール程触って品質に違いが出る繊維は無いから」です。

「FEEL SPECIAL」において使っているウールはSuper140'sと呼ばれるものです。

「Super140'sっていかほどの品質なの？」って事なんですが、こちらをご覧下さい。

この手のニットに使われている糸はいわゆるsuper80'sです。(ユニクロのエクストラファインメリノはSuperで言うなら90'sです。)

これは一般流通価格は2000円台/KGとなりますがユニクロはもっともっと安く買っているでしょう。

FEEL SPECIALのウールはその5段階上のSuper140’sを使用しています。

そもそも、このSuper表記、簡単に言うと「糸1本を構成する繊維の細さ」です。

ウールの糸は羊から採れた毛から様々な工程を経て汚れを落とし、太さ別に選り分けられます。

指定の太さの糸にする為にそれらを撚(よ)り合わせ一本の糸になります。

撚って糸にする前の1本1本の繊維の太さがSuperで表記されています。

このSuper表示が大きくなるにつれて、1本1本の繊維が細くなっていくわけですが、

繊維が細くなっていくと、出来上がった糸の特徴が、

「軽くて暖かい」、「チクチクしない」、「肌触りが異常に柔らかい」に向かっていきます。

Super140'sの糸で普通のウールとの違いを感じてもらえたらと思い選定しました。(ちなみに140’s以降は糸自体ほとんど流通していません。)

これについては今回は割愛します！(編みの解説の時に)

この極細の繊維で作られた糸にスケールオフ(防縮加工)を施します。

これはウールの繊維の拡大図ですが一番外側に鱗のような組織が有ります。

これは「キューティクル」という人間の髪の毛にもある組織ですが、

これが洗ったり揉まれたりする事で繊維同士が絡み合い、縮み、硬化の原因になります。

そして「スケールオフ加工」はそのキューティクルを溶かす事で繊維を改質するという手段です。

当然値段は上がりますがこれによって、ニットの水洗いが可能になります。
(※但し、ウールの水洗いは相当な汚れが無い限りドライクリーニングをお勧めします。理由はまた選択方法と共に紹介します。)

という訳で、「FEEL SPECIALの隠し味・糸編」でした。

1. Super140'sと言う極細繊維によって構成された繊細な糸

2. 2/80ウールを3本引き揃え

3. スケールオフ加工により水洗い可能