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にゃんずとの甘あまタイム
最近、勘九郎(黒猫)が私の猫吸いタイムを気に入ってるようで、「吸え」とばかりにテーブルの上で背中を向けてくる。ありがたく、両手で撫で撫でしながら匂いを嗅がせてもらう。日によって、洗濯石鹸の匂いがしたり、香ばしい獣臭がしたり(猫は唾液に天然のシャンプー剤が含まれているとか、太陽の光に曝して毛を干しているから匂わない……のだが、鼻を表皮にくっつけるようにして嗅ぐと、人間の鈍い嗅覚でも獣臭はある。でも香ばしくていい匂いなのだ)、微妙に匂いが違う。
そのグラデーションの匂いを愛でながら、後頭部や腹のたぷたぷを指で愛でる。猫がおかんだけに許す特権の手触り。特に勘九郎は毛質が柔らかく、腹周りのたぷたぷも柔らかいので得も言われぬ、暖かく指先がとろける感触だ。
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その間に七之助(黒白猫)はちゃっかりコタツに潜り込み、私の足に可愛らしいちょっかいを出す。ひっかいたりしない程度に微妙に足首に抱きついたり、毛皮をこすりつけるように撫でてきたり。キューピッドのような悪戯っ子の仕草で私を誘惑している。
猫2匹がおかんだけに許す、甘あまな時間。