今の時代に滅亡創作イベントを開くことについて

 6月18日の「滅亡祭」の開催をお知らせさせていただきました(参考)が、「こんな時代に世界滅亡とか楽しめない」「不謹慎では?」という方もいるかもと存じます。そこについては少し書かせていただければと思います。もちろん一個人が今の時代性や心情を理由に滅亡祭に参加をされないということについては私は尊重いたします。

 言うまでもなく今、世界は新型コロナウイルスの終わらない脅威に晒され、多くの人は「世界の終わり」「死」というものが人生でもっとも身近に感じられる時期なのだろうと思いますし、私もそう感じています。そういう中で「世界滅亡」をフィクションとして扱うことに抵抗があるという方がいても全然おかしくないでしょう。恐怖が溢れる世界ではホラーははやらない、という言葉もありますし。ただ、これは一般的な話ではなく、あくまでこれまでも「世界滅亡」をフィクションとして長らく描き続けてきた私にとってという話なのですが、こういう時期だからこそ「滅亡祭」をしなければならないという結論に達しています。
 ここ10年近く、twitterで滅亡を描いている間、世界で、無数の悲劇がありました。疫病だってエボラ出血熱などありましたし、東日本大震災をはじめとして未曾有の災害という言葉が何度使われたかわかりません。貧困・差別・戦争など世界は今でも問題山積みで、それによって苦しんでいる、まさに世界が終わったかののような苦しみを抱いている人はおそらくあらゆる時間で常に存在し続けているわけです。それでありながらずっと滅亡で楽しんできたという事実は私にはあります。それが間違っていたとは思ってませんが、いざそれが自分に迫りつつある時に自分が滅亡創作、そして滅亡祭をひっこめるのであればそれは間違っていると思っています。今不謹慎なら、今までもこれからもずっと不謹慎であるはずなのです。なのでこういう時期だからこそ「滅亡祭」をするべきだと言うのが自分の結論です(余談ですが普段ふざけたこと言ったりやったりしてる芸人さんやYouTuberがこのコロナ渦で急にふざけなくなるのがわりと苦手だったりします)
 もちろんこの意見に同意されない方もいるでしょうが、今自分はこう思っていると言うことを残しておきたくてここに書かせていただきました。そもそも最初に想定した「こんな時期に滅亡祭とか不謹慎」って方がただの僕の想像でしかないのでこれ自体が僕の独り相撲である可能性はあるのですが、それならそれ、実際にいらっしゃったらこれを読んでもらって、同意しないまでも「そう考えてるんだ」と思ってもらえればいいかなぁと。

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