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無駄に歴と作品数だけ長い脚本家・荒川稔久もとい脚本家集団「ぶらざあのっぽ」の罪

いつからスーパー戦隊が私腹を肥やさんがために戦う義理も筋も通せねえクソガキ同然のヒーロー未満が戦う話になっちまったのかを振り返った時、親友の黒羽翔が荒川稔久がその一端ではないかと語っていた。
曰く、「荒川稔久がスーパー戦隊シリーズの脚本のハードルを良くも悪くも下げてしまったのではないか」とのことだが、厳密にはそれ以前にぶらざあのっぽの存在自体が元凶だと私は思う。
まず、ぶらざあのっぽの脚本家については是非こちらを見てほしい。

私が毛嫌いしている小山高生はもちろん、スーパー戦隊だと後輩の香村純子や石橋大助なんかもそうだし、他にも吉田玲子や成田良美などもここに属していた。
だが、名前を見れば皆さんお分かりだと思うが、荒川稔久を含めて脚本家として「一流」「超一流」として評価されているものは誰もいない、言うなれば「商業作家」みたいな奴らばかりだ。
それが例えばかつての上原正三・曽田博久・井上敏樹・浦沢義雄・小林靖子のような立派な「作家」としてきちんと世に評価されている奴らと比べると雲泥の差ではなかろうか。
まあこの5人をスーパー戦隊脚本における「一流のA」として評価されているのであれば、荒川稔久や香村純子らはどう見ても「二流のC」ないし「三流のA」くらいが妥当なところだろう。

以前にこんな記事を書いて、スーパー戦隊の執筆数で脚本家ごとのランキングを取り上げたことがある。

この中で、荒川稔久は執筆数だけで言えば第二位の小林靖子の228本に次ぐ226本を書いていて、歴だけで言えば小林靖子よりも長い。
しかし作家としての客観的・世間的な認知度・知名度・評価は雲泥の差であり、かたや長きに渡って愛される名作・傑作を書いた人と、どう頑張ってもB(良作)以上のものは書けなかった人。
あと、これも補足しておくと、私が唯一荒川稔久がメインを担当した作品でB(良作)評価した「ゴーカイジャー」もあくまで「公式の二次創作」としてであり、元々はF(駄作)評価していた作品だ。
なぜ評価が変わったかといえば簡単、私の中で『電撃戦隊チェンジマン』『鳥人戦隊ジェットマン』『星獣戦隊ギンガマン』を超える作品はないという評価軸が完璧に定まったからである。

逆にいえば、この3つさえあればスーパー戦隊シリーズは他に必要ないとさえいえるわけで、荒川稔久や香村純子らはコネと酒だけで仕事を取ってきた勘違いみたいな集団だ。
井上敏樹先生らと無駄にコネがあって幅を利かせてるから凄そうに見えるが、私は一回ともぶらざあのっぽ出身の奴らが書いた脚本を「凄い」と思ったことはない
わけても『鳥人戦隊ジェットマン』から初参加となる荒川稔久の存在は良くも悪くもスーパー戦隊のブランドを安売りしてしまった元凶なのではと思う。

彼の執筆した『爆竜戦隊アバレンジャー』『特捜戦隊デカレンジャー』『海賊戦隊ゴーカイジャー』を見て思うが、彼の作品はある意味で「キレンジャーの錯誤」をそのままやっている印象を受ける。
要するに「戦隊レッド=熱血」「ブルー=クール」などのイメージをほぼそのままやっていて、「ゴーカイ」にしたってレッドがシルバーと逆転しただけで、やってることは変わらない
いかにも皮相的というか上っ面の「戦隊ってこうなんでしょ?」というパロディをやってるし、何より自ら嬉々として『非公認戦隊アキバレンジャー』なんてものをやってしまう人だから。
しかし、どの作品にしてもファン人気はそれなりにあったとしても、それがイコール荒川稔久の作家性としての評価にならないのは良くも悪くも彼らしいというところだろうか。

まあ、井上敏樹や小林靖子は作家性の癖が強すぎて過大評価や賛否両論のもとになりかねないリスクはあるが、それでも突き抜けているだけまだマシというものだ。
対して荒川稔久や香村純子はどこまで行こうと所詮は「同人作家」「一流に憧れている二流・三流」止まりであり、だから結局は「どこかで見たような脚本」しか書けない。
香村純子の「ジュウオウジャー」にしたって「ギンガマン」の没案を安直に流用(というか再利用)しているだけで、差別化を図るための工夫が感じられないのだ。
他人の褌で相撲取って食べるご飯はさぞかし美味いだろうが、これからはこういう中途半端に歴だけ長い奴らがどんどん淘汰されていくことだろう。

職場でもどこにでも「無駄に歴だけ長い割に大して成長していない」という「いるだけ社員」みたいなやつはいる
一生平社員で、その割に組織に貢献しているわけでもなく中途半端なヒットにならない凡打以下しか残せないような奴らがそうだ
それこそ「ゴジュウジャー」に限らないが、令和の戦隊がこんな風に私利私欲しか頭にない連中しかいなくなったのは氏の書いた「ゴーカイジャー」の悪影響があるのではと思う。
主題歌にも「やりたいことをやってやれ」だの「気に入らねえモンはぶっ潰す。それが海賊ってもんだろ」だの幼稚園児・小学生レベルのことしか言えてない

しかし、こんな作品・ヒーローとしてのあり方が下手に成功したものだから、以後のヒーローが悪い意味でお手本にしてしまい、今日ある姿に成り下がったのではないか。
まあ「ゴーカイ」の場合は最終回手前で(口だけとはいえ)「命を賭けてこの星を守る!それがスーパー戦隊ってもんだろ」と言ってるだけ義理と筋を通そうとてることだけはわかる。
けど、その「義理と筋」すら通せねえクソガキ未満が今のスーパー戦隊の実態なわけで、それを持て囃してるのは親の脛齧りで育ってきたZ世代〜α世代の奴ら。

今になって思うと、両親が子供の頃に「そんな低俗なもの見るな」と止めようとする気持ちが少しだけわかった気がする、今のスーパー戦隊はとても子供には見せたくないし見せられない
でも、幼稚な他責思考のハリボテみたいなのがメインのSNSにいる知性も品性もないクズどもにはこういう作品の方が刺さるのかもしれないが……。
とりあえず、ぶらざあのっぽの奴らが特撮にしろアニメにしろ、価値を安売りしてしまったという事実は変わらないだろう。

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