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無料AI画像生成アプリで90年代SMP戦隊1号ロボのAI画像を作成してみたら、衝撃の戦隊ロボが誕生した

最近、界隈で「AI・ChatGPTを用いて作成してみた」系が流行っているので、たまにはそのブームに乗っかって私も無料画像生成してみようと思い至った。
んで、最近スーパー戦隊のロボットを分析・研究・批評しているので、どうせなら90年代SMP戦隊1号ロボのAI画像を生成してみようとなり、使わせていただいた次第である。
なお、個人的な思い入れもあって『星獣戦隊ギンガマン』のギンガイオーに関してだけは2パターン作成したことをご了承いただきたい。

今回のAI画像生成に使用したアプリ・サイトはこちら。

『Dream by Wombo』

『PixAI』

それではどうぞ。


ジェットイカロス(『鳥人戦隊ジェットマン』)

元ネタ
AI画像生成

基本的には大元の鳥モチーフを基調としつつ比較的まとまったデザインとなったが、AIのイメージしたところはどうやら西洋の騎士が身に纏う甲冑のような印象だ。
「イカロス」という神話から取ったネーミングの通り、ジェットイカロスは単体では不完全な強さであり、ジェットガルーダと合体してグレートイカロスになって初めて一人前となる
その点ではAIが生成したこちらのジェットイカロスは単品で完成している感じがあって、実はオリジナルよりも単品として見た場合の完成度は高いんじゃないだろうか。
評価としてはA(名作)100点満点中85点であり、大元がそこまで作り込まれていないからこそ、ここまで膨らませることができたのかもしれない。

大獣神(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』)

元ネタ
AI画像生成

こちらは元々「神様」という設定に加えて恐竜モチーフで鋭角な合体ということもあってか、オリジンの大獣神よりも「荒ぶる神」という印象がとても強いデザインである。
まるでファイナルファンタジーの名有りボスとして出てきそうな風貌で有り、もはや正義の味方・ヒーローというよりは悪の組織にいる方が自然じゃないだろうか。
そう考えると、「ジュウレンジャー」は作風がファンタジックであるために誤魔化されがちだが、大獣神があんなにゲキたちに塩対応だったのも頷ける。
評価としてはS(傑作)100点満点中90点、究極大獣神への合体を前提としない場合はこちらの方が単品としての完成度は明らかに高い。

大連王(『五星戦隊ダイレンジャー』)

元ネタ
AI画像生成

こちらに関しては明らかに大元より劣化していて、大体のイメージは原作通りなのだが、やはり細かいところのディテールに大きな差がありすぎる
大連王といえば三国志の超飛・関羽辺りをモデルに作られたと言われるのだが、こちらはなんだか普通のSF映画に出てきそうなヒーローロボットに成り下がった。
元々が出来が良すぎてもはや芸術品としか言いようがない完成度であるために弄りようがなかったのだろうが、どうにも地元の観光スポットに売ってそうな贋作感が酷い。
評価としてはE(不作)100点満点中35点、オリジナルの出来が良すぎるものを下手に改変してしまったら台無しになってしまうという見本市のようなものだ。

無敵将軍(『忍者戦隊カクレンジャー』)

元ネタ
AI画像生成

こちらも大連王同様に単品での完成度が高すぎた反動からか、大元のガッチリとしたマッシブなイメージは保っているのだが、やはりディテールの作り込みが甘すぎる
黒羽翔さんが言っていたのだが、「黄金」というよりはやはりただの「黄色」に見えてしまうのであって、実写でしか「黄金」という色を映し出すことはできない
また、頭の部分が青い顔色に折り鶴をモチーフとした兜がトレードマークなのに、それがなくなってただの兜になってしまっているのも非常に勿体無い。
評価としてはE(不作)100点満点中40点、大連王よりは若干マシだが、それでも原典となる無敵将軍の完成度には遠く及ばないだろう。

ギャラクシーメガ(『電磁戦隊メガレンジャー』)

元ネタ
AI画像生成

これに関してはもはや大連王や無敵将軍が可愛く見えるレベルで完全に劣化してしまっており、もはや量産型のやられメカ臭が半端ない(笑)
まるで高橋良輔監督のリアルロボットアニメに出てきそうな安っぽさが尋常ではなく、大元のギャラクシーメガを良くもここまで劣化させられたものである。
個人的にギャラクシーメガにそこまでの思い入れはないが、ギャラクシーメガはデザインそのものは単調である分ディテールや動きでその強さを演出していた。
評価としてはF(駄作)100点満点中20点、これでINETが量産型ギャラクシーメガとして作っているという分には違和感はないだろう。

ギンガイオー(『星獣戦隊ギンガマン』)

元ネタ
AI画像生成その1
AI画像生成その2

まず最初のデザインに関してはジェネシックガオガイガーのフサフサの後ろ髪を彷彿させるデザインが特徴的だが、それでもオリジンより劣化している。
そして2つ目に関してはカトキハジメデザインのギンガイオーとしか思えず、一気に主役ガンダム臭が半端ないデザインになってしまった
大元のトーテムポール感が薄れてディテールが細かくなった分原作のマッシブな印象がなく、シンプルかつ大胆な強さが全く出ていない
評価としてはF(駄作)100点満点中15点、こちらもやはりギャラクシーメガ同様にオリジンに下手な改良を加えるものではないなと思った。

ビクトリーロボ(『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)

元ネタ
AI画像生成

こちらもギャラクシーメガ、ギンガイオーに続いて大元の良さが台無しになってしまっており、量産型のやられメカ臭がプンプンする
特に顔の部分の造形がひどく、大元はゴーグルに唇の造形が渋くて良かったのに、この無個性を跋扈させたような不細工さは何なのか?
まあ元々ビクトリーロボ自体が戦闘用ではなく救急活動に重点を置いたメカだから仕方ないといえば仕方ないが、全くかっこよくない。
評価としてはF(駄作)100点満点中10点、「なぜこうなってしまった?」感が酷すぎる。

総評

AI

こうして見ると、AI画像生成が今の流行りのようだが、所詮流行りのものなど大体は偽物でしかないことを思い知らせてくれる結果となった。
無論他にもいろんなパターンはあるのだろうし、プロンプトをもっと細かく入力すれば原点に近いデザインにはなり得たのだろうが、AIにできることは限界がある
それは何かというと、結局のところプログラムされた以上のパフォーマンスはできずクリエーションに関してはどこまで行こうと人間に敵わない
特にこういう画像生成なんかを見ればわかるが、いかに元のスーパー戦隊のロボットが着ぐるみとしての動きやすさも前提にして作り込まれているかがわかる。

まあ私が今回使わせていただいたものはあくまで無料の画像生成なので、もっと質の高いアプリがあればいいものを作れたのだろうが、AIには足し算はできても引き算ができない
細部に至るまでの細やかな気配り・気遣いは到底AIにできないところで有り、「細部に神は宿る」という言葉の通り、隅々までバランスよく見られるのは人間だからこそできるものだ。
なんぼ最先端のデジタル技術といったところでできることは所詮1→10はできても0→1は人間にしかできず、AIの機能を考え作り出すことも人間にしか出来ないことなのだ。
最新のLEDウォール()とやらを自慢しているようでは新しい玩具を買い与えられた子供と同じ、大事なのはその技術にいかに血を通わせ独創的な面白さにできるか?であろう。

デジタル技術はどこまで行こうとクリエーションの「手段」「道具」にはなっても「目的」にはなり得ない、そのことがこの一例からもお分かりいただけたのではなかろうか。

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