「素直」と「鵜呑み」の差は果たしてどこにあるのか？
あなたのやっていること、「素直」ではなく「鵜呑み」になっていませんか？
昨日、こんなことを書いていたし、なんだったら昨年の9/23以降ずっと同じようなことしか書いていない気もするわけですが、結局勉強でもビジネスでも芸能でも、物事のエッセンスは変わっていないのだと思います。
その人が何に対して適性があるのかの違いがあるだけで、そこの見極めさえできればあとはどの基準値に向けて必要なことをどれだけのスピード感をもってやるのかしかないのです。
しかし、これだけ簡単なことなのになぜかほとんどの人は実践できない、なぜならばその人たちは「努力の向こう側」を具体的に想像できずに「絵に描いた餅」で終わってしまうから。
それが同時に「神童も二十歳過ぎればただの人」という諺の真実にも繋がっていて、中学までは凄かったのに高校以降伸び悩んで落ちる人と高校以降でむしろ伸びる人の差でもあります。
ちょうど先月、私こんな記事を見かけてこんなコメントのやり取りをしたんです。・
そう、私の地元宮崎にはいわゆる「宅習」という訳のわからない文化があったのですが、ほとんど形骸化していて本来の目的である「その日習ったことを定着させる」ことができていないのです。
それでも中学までは義務教育ですからある程度誤魔化しは効きます、何故ならば先生に言われたことをやってさえいれば点数が取れるから、でもそれが通用するのは所詮中学まででしかありません。
まさにこれ。
実際、小学校・中学校・高校といずれの段階でも必ずいたのが「メモを綺麗に取ることだけは上手い子」です、決して褒めてはいませんよ（笑）
先生からは「いい子」として褒められる訳ですが、でもそういう子は「素直」ではなく「鵜呑み」であることがほとんどなのです。
先生が授業で解説したことや教えたことの意味をただ額面通りに表面でしか受け取れずに背景の部分まで的確に汲み取れないから、そういう子は高校以降伸びません。
それは「素直」ではなく「鵜呑み」だからであり、親や先生ら大人にとっての「都合のいい子」という狭い揺籠の中から脱しきれない人たちばかりです。
それでは「素直」と「鵜呑み」の差が果たしてどこにあるのでしょうか？
素直も従順も共通しているのは「上の人が言ったことを疑わない」ことなのですが、明確な差がどこにあるのかというと「咀嚼・吸収してからのアウトプット（実行）」にこそあります。
これが明確な差となっている訳であり、「素直」な人は上の人が言ったことを「どうやったら実践できるようになるだろう？」と考えて自分のこととしてきちんと落とし込むのです。
先生が言ったことを自分なりの言葉に落とし込んで具体的な対策として細分化・言語化してどうやったら落とし込むことができるのかを徹底的に深掘りして考えます。
その上できちんと実行まで落とし込めているから、一見遠回りのよう実は最短ルートで確実かつ着実に目標値まで近づいているのであり、周りが何と言おうと関係ありません。
一方で「鵜呑み」な人は「自分で考えもせずに飲み込んでしまう」からすなわち上の人が言ったことをただコピペしているだけで「自分の中で咀嚼・吸収し具体に落とし込む」という大事な作業をしていないのです。
だからアウトプット（実行）の段階で落とし込む時に質が悪くなってしまいますし、こんなことを続けていると学力は伸びないままで終わってしまいます。
上の人が言っていることは確かに大事なことを教えてくれています、しかし最も大事なのはその「背景にあるもの＝見えない根幹」であり、そこを掴まないといけません。
あくまでも先生・上司・メンターは自身の成功法則に基づいてしか話をしてくれません、そのため意外とその裏側に隠された大事な情報までは話してくれないものです。
だから、その「見えない背景」までをも掴み取るには自身の想像力や思考の抽象度を自分で上げるしかなく、そこがまさに「素直」な人と「鵜呑み」な人の差につながります。
「素直」な人は上の人が言ったことの本質を見極め正しい情報のみを抜き取って咀嚼・吸収できるのですが、「従順」な人はそれができません。
上の人の言うことの全てが正しいと思ってしまうから自分でどれが大事なのかを判断できないし優柔不断なまま決断ができない、だから根幹の考え方＝脳のOSがいつまでも育たずに伸びないのです。
そうなると学力は当然下がる一方にしかならないし、いつまで経っても一流として通用するような人材にはなりません。
私の有料記事を購入して実践してくれる人がいたり、あるいは私が書いている文章・文体をそのまま「鵜呑み」にしてコピペしている人がいます、別にそれは構いません。
しかし、本当にそれであなた自身の「考え方＝脳のOS」は形成していますか？現状が明確に良くなっているという実感はありますか？明確に数字として結果が出ていますか？
私が有料記事然り無料記事然り書いていることが何を意味するかきちんと考えて、自分のこととして落とし込んで実践して結果を出せていますか？真に試行錯誤し抜いていますか？
できているのであれば別に構いません、しかし結果が目に見えて現れていないのであれば、それはあなた自身のやり方や前提の部分で躓いていませんか？あるいはアウトプットに問題がありませんか？
私が書いていることは基本的に言われて実行してすぐに結果の出るようなことは言っていません、農業や国数英と同じで「時間をかけないと結果が出ないこと」しか言っていません。
逆に言いますと、時間をかけなくてもすぐに結果が出てしまうものは所詮目先の短期的利益しかないので、すぐに使えなくなってしまう再現性のない代物でもあるということです。
私が今までネットを含めて見ても「鵜呑み」な人はごまんといますが「素直」な人はなかなか出会えません、これはもう悲しいことに否定しようがない現実であり普遍の真理でもあります。
でもだからこそ「素直」な人に出会えた時の感慨深さは何物にも替え難いし、何より自分自身が「鵜呑み」ではなく「素直」な人でありたいものですね、幾つになっても。
あなたは「素直」な人ですか？「鵜呑み」な人ですか？そしてまた、あなたの周りにいる人たちやフォロワーは「素直」ですか？それとも「鵜呑み」ですか？
一見似ているようで全く違うものであり、勉強にしろビジネスにしろ結局のところ結果を出せる人とそうでない人の違いは「素直」と「鵜呑み」の差になります。
うまくいかない人は是非ともここをきちんと見直しておくべきではないでしょうか。