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スーパー戦隊シリーズは子供向けだから大の大人が偉そうに批判したり口出ししたりするなだと?だったらこっちを黙らせる位の擁護記事をてめえで描いて見せやがれ!

当記事は私の性格も相俟って、どちらかといえば批判的・否定的な記事が多いわけでございますが、久々にとても面白いコメントが来たので今回は改めてそれについて改めて取り上げてみましょう。
スーパー戦隊シリーズをはじめとした子供向けの特撮・アニメ・漫画などを批評し、その中で特に否定的なことを多めに書いている記事によくこんなコメントが来ることありませんか?

「何を子供向けのものに目くじら立てて叩いてんだよ?」
「所詮ガキ向けのジャリ番なんだから頭空っぽにして楽しめ」
「意見なんて人それぞれだからそんなに批判しなくてもいいだろ」

要はこちらがボコボコに批判しているのを見てショックを受けた方がまるで私が書いている記事のせいで風評被害が出ている、ネガティブキャンペーンをしているということを言いたいのでしょう。
そして昨日、私が散々にこき下ろした『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008)について、もう既に消されておりますがこんなコメントがきていたわけです。

そう、正に上記で書いてあるような「子供向けだから頭空っぽにしてみろ」というような「子供向け」であることをダシにした思考停止同然のコメントをする輩がちょくちょくいます。
まあ取り合わなければそれでいいのでしょうが、その中に「こんなに悪い部分しか見つからないのに主は何故スーパー戦隊シリーズを見ているのだろうか?」などとも書いてあったのです。
手っ取り早くいえば「いや俺が書いたスーパー戦隊論の全記事やはてなブログを読め」で終わりなのですが(見てないからこんなコメントするんでしょうし)、一方で再考するきっかけにもなりました。
何故私がスーパー戦隊シリーズを見るのか、そして私にとっての「子供向け作品」とは何なのかを改めてスタンスとして明示しておきましょう。

まず何故スーパー戦隊シリーズを見るか、それは私にとって小さい頃からずっと身近に居てくれる「友達」「仲間」でありながら「憧れ」でもあったわけです。
以前も述べた通り、私は1985年生まれでスーパー戦隊で最初に接したのは保育所の年長の時に見た『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)の第一話を見て衝撃を受けたのが始まりでした。
それはまるで初恋にも似たような雷に撃たれたような衝撃が体を走り抜け、それまで「ライブマン」「ターボレンジャー」「ファイブマン」を知りながらも、私自身はあまり「戦隊」を意識していなかったのです。
そんな私が初めて「これは凄い!」と、物語がどうとかキャラがどうとかそういうことは子供だったので分からなかったが、とにかく「未知なる世界」に足を踏み入れた感動・興奮・刺激は間違いなくありました。

それから『未来戦隊タイムレンジャー』(2000)までの10年間、好き嫌いや他の娯楽に目が行ったり離れたりしたこともありながら、それでもやはり何だかんだ「スーパー戦隊って面白い」となったわけですよ。
「冬の時代」なんて揶揄されていた1990年代の特撮界において、一度たりともシリーズ作品を切らさずにロングランで走ってこられた子供向けのテレビシリーズなんてスーパー戦隊とメタルヒーローしかないでしょう。
しかし幸か不幸か、宮崎では当時は民放が二局しかなく、スーパー戦隊はやってくれたけどメタルヒーローシリーズは放送されなかったのでレンタルでしか見れなかったし、また見る気も起きなかったのです。
ウルトラシリーズやライダーシリーズも再放送やレンタルで昭和時代のシリーズをいくつか見た程度でそこまで深い思い入れがあったわけでもないので、スーパー戦隊しか私の日常に存在していませんでした。

だからこそ、大人になった今でもやはり特撮といえばスーパー戦隊だし、同級生にも「スーパー戦隊バカ」と言われてからかわれるくらいには大好きなシリーズだったし、今でもそうなんです。
そんな私の胸を熱くさせ、当時から今まで視聴者として見ていた人たちの憧れであり続けたスーパー戦隊シリーズがある時期を境にどんどん拝金主義と商業主義の波に飲まれて劣化していくのを何故黙って見ていなければならないのでしょうか?
それを「時代の変化」なんて綺麗事めかしていう向きもありますが、時代の変化の全てがいいものばかりではなく、むしろ子供向けの特撮・アニメ・漫画がどんどん中身のない薄っぺらいジャンクフードになっていくのです。
子供向けだから頭空っぽにして見ろだと?親御さんはこんな批判なんか気にせずに子供にどんどん見せろだと?

どうやら貴方の辞書には「学習能力」「思考」「知性」がないようなので、もう一度幼稚園・保育所から教育をやり直してきたたいかがでしょうか?

サイゼリヤ・バーミヤン・ジョイフルのドリンクコーナーにあるメロンソーダ・オレンジ・アップル・お茶・コーヒーをごちゃ混ぜにした激マズのグロテスクなドリンクを自分の子供に飲ませる親御さんはいますか?
誰がポテチとプリングルスとポップコーンとドッグフードをビールとハバネロ激辛ソースとケチャップをごちゃ混ぜにして和えたものを「美味しい」とか変な忖度して味合わなければいけないのかって話ですよ。
もはや滑稽通り越して恐怖でしかなく、それを「子供向けだから」と食べさせる(見せる)親御さんや学校教育のレベルを疑いますよ、ただでさえ新美南吉の「ごんぎつね」すらトンデモ解釈するくらいに今の子供たちの国語力は低下してるんですから。
で、スーパー戦隊シリーズに関しては間違いなく現在配信中の『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001)の日笠プロデューサーが公言している通り、目先の視聴率や玩具売上などの数字稼ぎに走ってしまったのです。

今だからこそはっきりと言いたい、「子供向け」とは決して「子供に媚びた中身のない薄っぺらいもの」ではなく「子供を心から感動させ、何年経っても見られるもの」ではないでしょうか?

真に子供のことを考えて作られた作品は子供の時だけではなく、大人になって見直しても考えさせられるものですし、その中で見るたびに新しい感想・批評が生まれ更新されていくのが真の名作なのです。
そしてそんな作品がスーパー戦隊シリーズの中にあることも私は知っているからこそ、その神話を体験しているからこそ、この腐った現状に我慢ならないし文句の1つや2つだって言いたくもなるでしょうよ。
胸を張って好きなものを好き、ダメなものをダメといえなくなるのは単なる「諦め」「思考停止」でしかなく、それは決して「寛容さ」「優しさ」ではないのです。
聞けばスーパー戦隊シリーズは今や日本の枠を超えて世界中で大人気の作品だと言われています、演じた俳優さんたちの声はもちろんアメリカでは「パワーレンジャー」が作られるほどですから。

今や『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『仮面ライダー』『ウルトラマン』と並ぶ日本の宝、否、世界の宝とでも呼ぶべき素晴らしい子供文化が凋落している現状をなぜ静観しなければならないのか?
こう書くと確かに「お前ごときに何ができるのか?」「そんなにスーパー戦隊の現在を変えたければ東映に行けばいいじゃないか?」という声も上がるでしょう、確かにそれは一理あります。
しかし、今では誰しもが発信者になれる風の時代、なららば私も微力ではありながらnoteの片隅であっても自分の意見を臆さず遠慮・忌憚なく発信していく所存です。
そしてまた、東映を変えるには内部に入るのではなく株主になって買収し、経営改革によって「義理欠く恥かく人情欠く」の三角マークと呼ばれる悪しき体質を根本から変えねばなりません

そこまでやらないければスーパー戦隊シリーズにしろ仮面ライダーシリーズにしろ変わらないでしょうし、他の子供向け作品だって似たようなものじゃないでしょうか?
ましてや表現の規制がかかってることもあり、現代はせいぜいが『鬼滅の刃』『呪術廻戦』くらいしかヒットしていませんし、怪獣映画だって『ゴジラ-1.0』が良かったくらいです。
スーパー戦隊シリーズに関していえば「キングオージャー」でのつまらない内紛劇にCGの技術紹介ばかりで「ブンブンジャー」にしても全く期待はできません。
もう既に「タイムレンジャー」までの古き良きスーパー戦隊が持っていた神話は「ガオレンジャー」で崩壊したも同然なのです。

第一、何度も言いますが、そんなに私に批判されて悔しいなら、私を黙らせるくらいの擁護記事を自分自身で言語化して発信したらどうですか?
考える葦」である人間ならば、たとえそれが微力なものであっても何かしら自分の頭で考え自分の足で歩き目で見て手を動かしてできることはあります。
だから、私はたとえ何と言われようとスーパー戦隊シリーズを今後も見続け考えていくでしょうし、発信し続けることも辞めないでしょう。
心から自分がしたくてしていることを何故誰かに横槍入れられた程度で辞めなければならないのか、そこで辞めてしまうようならそれは本気で「好き」とはいえません

何度も言いますが、大人を騙すのはそんなに難しくない、何故ならば大人の世界は金・忖度・ロジック・酒・セックスがあれば成り立つからです。
しかし、子供にはそんな大人の嘘や忖度は一切通用しないしそういう邪なものをすぐに見抜くので通用しません、子供に対してこそ大人は背中で本気の覚悟を持って取り組む必要があります
井上敏樹か小林靖子のエピゴーネンしか生まれておらず、過去の名作を擦って焼き直しによる縮小再生産ばかりを繰り返すスーパー戦隊を私は断じて許しません。
なんぼ表面の装飾だけが派手になったところで、根幹の基礎土台の構造が脆弱だったらそれは単なるハリボテ・砂上の楼閣なのです。

子供向けと侮るなかれ!子供向けだからこそ真剣に向き合って作るべきだ!

王道が一番基礎的でシンプル、でもだからこそ奥深いし一番難しくもある。王道をバカにする奴には邪道・覇道だって作ることはできない。

そういう思いの元、今後も発信を続けていきますので、文句があるなら本気でスーパー戦隊を擁護してみせなさい。それができてこそのファンでしょうが。

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