【外向型か】歴代戦隊レッドのMBTI分析を集計してみたその1〜『秘密戦隊ゴレンジャー』から『未来戦隊タイムレンジャー』まで【内向型か】
今年でちょうど48作になるスーパー戦隊シリーズですが、「ブンブンジャー」も折り返し地点ということで、一旦歴代戦隊レッドをMBTI分析してみようじゃないかと思います。
今回は20世紀戦隊編ということで、『秘密戦隊ゴレンジャー』から『未来戦隊タイムレンジャー』までの戦隊レッドのMBTI分析を軽く集計してみました。
もちろん分析を終えた戦隊レッドに関しては該当記事も載せておきますので、各リンクから飛んでください。
『超力戦隊オーレンジャー』に関しては戦隊メンバー全員は無理でしたが、主人公であるオーレッド/星野吾郎の分析はできていますので、ここで載せておきましょう。
それではどうぞ。
20世紀戦隊レッドのMBTI分析
アカレンジャー/海城剛
分析結果:ENTJ-T(慎重型の指揮官)
詳細はこちら。
スペードエース/桜井五郎
分析結果:ESTJ-T(慎重型の幹部)
バトルジャパン/伝正夫
分析結果:ESTJ-T(慎重型の幹部)
デンジレッド/赤城一平
分析結果:ESTJ-T(慎重型の幹部)
バルイーグル/大鷲龍介
分析結果:ESTJ-T(慎重型の幹部)
バルイーグル/飛羽高之
分析結果:ENFJ-T(慎重型の主人公)
ゴーグルレッド/赤間健一
分析結果:ESTP-T(慎重型の起業家)
ダイナレッド/弾北斗
分析結果:ENFJ-T(慎重型の主人公)
レッドワン/郷史朗
分析結果:ENTJ-A(自己主張型の指揮官)
チェンジドラゴン/剣飛竜
分析結果:ENFJ-A(自己主張型の主人公)
レッドフラッシュ/ジン
分析結果:ESTJ-A(自己主張型の幹部)
レッドマスク/タケル
分析結果:ISFP-T(慎重型の冒険家)
レッドファルコン/天宮勇介
分析結果:ESFP-T(自己主張型のエンターテイナー)
レッドターボ/炎力
分析結果:ESTP-A(自己主張型の起業家)
ファイブレッド/星川学
分析結果:ENTJ-T(慎重型の指揮官)
レッドホーク/天堂竜
分析結果:ISFP-A(自己主張型の冒険家)
ティラノレンジャー/ゲキ
分析結果:ENFJ-T(慎重型の主人公)
リュウレンジャー/天火星亮
分析結果:ISFP-A(自己主張型の冒険家)
ニンジャレッド/サスケ
分析結果:ENTP-T(慎重型の討論者)
詳細はこちら。
オーレッド/星野吾郎
分析結果:ESTJ-T(慎重型の幹部)
レッドレーサー/陣内恭介
分析結果:ENFJ-A(自己主張型の主人公)
詳細はこちら。
メガレッド/伊達健太
分析結果:ESFP-A(自己主張型のエンターテイナー)
ギンガレッド/リョウマ
分析結果:INFP-T(慎重型の仲介者)
詳細はこちら。
ゴーレッド/巽マトイ
分析結果:ESTJ-A(自己主張型の幹部)
タイムレッド/浅見竜也
分析結果:ENFP-T(慎重型の運動家)
集計結果
分析家(NT型)
指揮官(ENTJ)……アカレンジャー/海城剛、レッドワン/郷史朗、ファイブレッド/星川学
討論者(ENTP)……ニンジャレッド/サスケ
外交官(NF型)
仲介者(INFP)……ギンガレッド/リョウマ
主人公(ENFJ)……バルイーグル/飛羽高之、ダイナレッド/弾北斗、チェンジドラゴン/剣飛竜、ティラノレンジャー/ゲキ、レッドレーサー/陣内恭介
運動家(ENFP)……タイムレッド/浅見竜也
番人(SJ型)
幹部(ESTJ)……スペードエース/桜井五郎、バトルジャパン/伝正夫、デンジレッド/赤城一平、バルイーグル/大鷲龍介、レッドフラッシュ/ジン、ゴーレッド/巽マトイ
探検家(SP型)
冒険家(ISFP)……レッドマスク/タケル、レッドホーク/天堂竜、リュウレンジャー/天火星亮
起業家(ESTP)……ゴーグルレッド/赤間健一、レッドターボ/炎力
エンターテイナー(ESFP)……レッドファルコン/天宮勇介、メガレッド/伊達健太
まとめ
こうしてみると、意外とちゃんとMBTI上で分析しても毎年差別化を意識しながら作っていたことが伺えて面白い集計結果となりました。
70〜80年代の戦隊レッドは基本的に優等生タイプが多いので、いかにもなカリスマリーダー型の指揮官(ENTJ)、出来ラッシャーの主人公(ENFJ)、昭和の頑固親父気質の幹部(ESTJ)が多いです。
特に幹部(ESTJ)は典型的な日本男児のイメージそのものを体現したような存在なので一番子供受けしやすいというか、とにかく頑張ることがかっこいいと思っていた時代なのだと思われます。
指揮官(ENTJ)との違いはというとおそらく「上位互換の指揮官がいるかいないか」であり、司令官が偉くない戦隊だとレッドが指揮官の役割を兼任することが多く、アカレンジャー、レッドワン、ファイブレッドはその典型です。
ただ、そんな中でも冒険家(ISFP)のレッドマスク/タケルやエンターテイナー(ESFP)のレッドファルコン/天宮勇介などが試作段階として作られていたのは大変興味深いところです。
レッドマスク/タケルに関しては90年代に入ると転換点となった『鳥人戦隊ジェットマン』のレッドホーク/天堂竜や『五星戦隊ダイレンジャー』のリュウレンジャー/天火星亮などでより深いキャラ描写がなされていきます。
また、レッドファルコン/天宮勇介も設定上は「落ちこぼれ」なのでキャラ造形が三枚目気質に近いものを持っているのですが、これをより等身大な不良キャラとして描いたのがメガレッド/伊達健太でしょうか。
特にエンターテイナー(ESFP)は00年代以降に入るといわゆる「バカレッド」という俗称の直情径行型レッドとしてキャラの鋳型ができるようになりますが、この当時はまだ実験段階という感じです。
そして討論者(ENTP)のニンジャレッド/サスケと運動家(ENFP)のタイムレッド/浅見竜也ですが、こちらも00年代以降に入るとエンターテイナー(ESFP)と並んで増えていく傾向にあります。
だから90年代の段階だと単なる「変わり種」でしかないのですが、その変わり種がむしろ00年代以降のスタンダードになっていくというのは面白いですね。
他にも起業家(ESTP)ですが、実は『デジモンアドベンチャー』の八神太一はよく「戦隊でいうと昭和型のカリスマリーダー」と言われますが、MBTI上の分析だとその系譜はゴーグルレッド/赤間健一とレッドターボ/炎力しかいません。
それから当初予定されていた『デジモンアドベンチャー02』の高石タケルは意外と昭和戦隊に多くいて、だから太一よりもタケルを主人公に据えようとした理由はなんとなく分かります。
一番の驚きはたった一人しかいない仲介者(INFP)のギンガレッドですが、実は00年代以降でもこのタイプはほとんどいないので、「ブンブン」まで集計してもこの主人公はリョウマと合わせて3人しかいません。
仲介者(INFP)の主人公自体は『STAR WARS』のルーク・スカイウォーカー、『ドラゴンボール』の孫悟飯など割といるのですが、スーパー戦隊シリーズにおいてはリーダーらしくない造形だからか希少価値が高いです。
『星獣戦隊ギンガマン』は歴代の中でいかにも王道中の王道というイメージが強いですが、それはあくまで映像演出や構成といった「形式」においてであり、「意味(作劇)」においては相当変わったことをしています。
また、これは是非とも次の00年代以降の戦隊レッド分析で語りますが、小林靖子がメインライターを担当した作品は誰一人として主人公の造形が被っておらず、奇跡的に全員全く違うMBTIになっているのです。
上原正三や曽田博久がいろんなレッドをプロトタイプとして提示し、そこから「ジェットマン」以降でどうやって変化をつけていくか?というところで試行錯誤しているのが伺えます。
次回は『百獣戦隊ガオレンジャー』〜『爆上戦隊ブンブンジャー』の戦隊レッド分析です。
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