きょうだい間差別とその後遺症
親になるとわかるそうですが、
数人の子どもがいると、「どの子も可愛い」と思うのは珍しく、
口には出せないけど二番目の子が一番可愛いなど、の話題を耳にすることが多いです。
わたし自身は、その他の理由もありますが、
長男至高の強い義父母から差別されないように、娘の他には子どもを作らないことにしていました。
身近な人でも「これは言えないんだけど、やっぱり男の子がカワイイんだよね」と話していたのを聞いて驚きました。
どうやら、自分の思い通りに育つ子ども(見た目も含めて)を可愛がる傾向があるように思います。
女性ならばジェニーちゃんやリカちゃん人形で遊ぶとき、どんな設定にするでしょうか?
お金持ちで美人で頭が良くてモテモテで、一等地の凄いお家に住んでいる、ちょっと極端ですが、
こうした設定をしがちです。
男性ならば好きな戦国武将に例えるかもしれません。
自分の理想とする学校に通い、
自分の理想とする仕事をして、
自分の理想とする姿をして、
そして周りに自慢できる子。
これから外れてしまった子は、言葉では言われなくとも疎外感に気がつくと思います。
言葉で直接言われてしまう子もいます。
お前は家の子じゃない。
お前なんか産むんじゃなかった。
親に好かれようと、子どもは健気に努力しますが、
生粋に可愛がられている子どもには敵いません。
ここで、パッと親離れが出来てしまえば良いのですが、可愛がられなかった子に限って、
親離れができずにもがきます。
俗に言われるアダルトチルドレンです。
結論から言うと、親が変わることはありません。
親につける薬はないのです。
自分が変わり、気がつかないうちに成長した我が子を見た親の方から近寄るケースに期待するしかないのです。
期待しているうちはダメですけど。
親から可愛がられなかった子どもは、異性にその役目を求めることが多々見受けられます。
親子ほど年の離れた異性と結婚するカップルがいますが、奥底に自分が欲しかった父親や母親像を求めることが多いです。
でも、これは当人同士が納得していれば良いのです。
幸せそうにしていると、親から近寄ってきますので、そのときには【大人として】親と接することができますから。
わたしが恐れるのは、自己破壊型のアダルトチルドレンです。
親から嫌われているから、自分はもうどうなってもいいや、と、自分で不幸街道を走っていってしまうのです。
あなたは、
親からは確かに可愛がられなかったかもしれませんが、世界中から嫌われている訳ではないのです。
あなたを慕ってくれる人もいるでしょう。
好きだと言ってくれる人もいるでしょう。
その中で、一番自分に合っている人と幸せになればいいのです。
親から可愛がられなかった人は、歴史上の人物にもたくさんいます。
それでも、歴史に名を遺す人物にもなり得るのです。
そうしたあなたが、いますることは
自愛です。
自分を愛すること。
パソコンではなく、ノートに書いてみてください。
自分の良いところをまず100個。
それができたら、300個..
ノートが埋まるころには、
あなたはイキイキと、自信を持って毎日を楽しむことができると思います。