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ヒトの魂は七日間近くにいる

元夫の友人が急に亡くなったことがありました。

事故だったので私たちもお通夜に駆けつけました。

と、それからだいたい1週間程経ったときに、

その方が夢に出てきました。

その日私は朝から体調がおかしくて、
子供や元夫を学校や仕事に送り出してから、
倒れ込むようにベッドに横になりました。

亡くなった筈のその方は私に向かって話すのです。

『○○さん(元夫の名前)に返しておいてください、○○さん忙しそうだから奥さんにお願いしておきます』と、
1000円札四枚と小銭を渡してきました。
(当時はまだ消費税が5%の頃でした)

『それと、仕事は楽しかったと伝えてください』
『○○さんには良くして貰ったから』

夢の中でも亡くなったあの人だという認識がありましたので、

『ちょっと待って!今、連絡するから』と引き留めようとしましたが、その方は

『もう行かなきゃいけないから』

そう言って吸い込まれるように消えて行ってしまいました。


その頃はスピリチュアルなことからは全く離れてはいましたが、

私のいうことは当たる(ついでに懸賞も)と元夫も知ってはいました。

帰宅してからその話をしたら、顔色が変わりました。

『いくらやった?』

『千円札が四枚と小銭』

『それボート代や!』

元夫とその方は週末にボートを借りて釣りに行く予定だったそうです。

ボートを借りに行ったのが夫だったのでお友達の彼の分を立て替えておいたそうです。

その矢先の事故だったのです。

もちろん私はボートで釣りに行く話すら知りませんでした。

人は死後7日までは近くにいるのだな、と思いました。

と、


ここでお話は終わりではないのです。

記事の最初の頃のその方の言葉。

『○○さんは忙しそうだから』

元夫の仕事には繁忙期はありましたが、
逆に割りとヒマな月というのもありました。

このヒマな月になんであの人は忙しそうだから、と言ったのだろう?


はい、


この頃から元夫の浮気が発覚していくのです。

亡くなった方は夫と一緒にいることが多かったので、

夫の浮気にも気がついていたのでしょう。

その方は私の子供を非常に可愛がってくれていた人でした。
まるで自分の子のように。

もちろん子供もとてもなついていました。

子供というのは恐ろしいもので一瞬にして、
子供好きな人を見抜きます。

だから私はいつも早く結婚して自分の子供を作ればいいのに、と勧めていたのです。

その人はいつも笑いながら曖昧な答えで逃げていました。

彼は浮気をしていた夫への注意喚起と、
私にも気がつくように、とメッセージを送ってくれていたのです。


この日を境に、


夫の浮気が発覚し、

ドラマ化されてもおかしくないような展開になり、

一気に離婚への道のりを辿ることになるのです。

亡くなった方は可愛がっていた家の子供が不幸になることを避けたかったのだと思います。


まだお若い方でしたが、魂の年齢の高い方は夭逝することもしばしば見受けられます。

友達もいない元夫と懇意にしてくれて、

尚且つ家の子供を我が子のように可愛がってくれたO様、

もうご転生されたようですね。


どうか今度はご自身のお子様を抱っこして素晴らしい人生を送ってくださることを心から祈っております。

あのときは本当にありがとうございました。