エリオットスミスのチューニングについて
エリオットスミスが使用したギターのチューニングについてまとめてみました。
①DGCFAD
エリオットスミスの楽曲でデフォルトとして使われているチューニング。スタンダードチューニングの1音下げ。
弦のテンションが緩めになるのが、親指ダウン・人差し指アップのピッキングスタイルと相性がいいのかも(個人の感想です)。
カポタストを使用する場合
基本的にEADGBEにチューニングすることはまれで、DGCFADのままカポタストを付けているようだ。疑似的にショートスケールになるので弾きやすい。
スタンダードチューニングのNeedle in the Hayでは、1音下げで2フレットにカポを使用している。
Condor Ave.はレコーディング版では半音上げだが、ライブでは1音下げチューニングで2フレットカポのことが多いようだ。
Rose Paradeは逆のケース。
レコーディング版では、スタンダードチューニングでライブでは半音上げのRose Paradeは、一音下げチューニングで3フレットカポ。
ということは、Condor Ave.はレコーディングでは、1音下げチューニングで3フレットカポである可能性がある。
Angelesも同様に5フレットではなく、7フレットにカポをしているのが確認できる。
ちょっと例が多くなりすぎたので、これくらいで。
1音下げにこだわりはない?
弦のテンションを緩めるのが目的で、気分や喉のコンディションに合わせてざっくり下げているのかもしれない。
Live At Yoyo A Go Go 1997では、半音下げスタンダードチューニングになっている。動画のSay Yes以外もいつもより半音高い。
名演と名高いストックホルムのライブでは、1音半下げチューニングとなっている。キーが低い分、歌声が力強い。
スタンダードチューニングの例と言えば、エレキ使用での2 Meter Sessions。
Waltz #2がレコーディングより1音高い。
②CGCEGC
エリオットスミスのシグネチャーと言っていいチューニング。
オープンCだが、一般的なCGCGCEではなく、すべて緩めるのが特徴。
おそらく初めて使われたのは、Heatmiser時代のSee You Laterと思われる。
その他にも、Speed Trials、Ballad of Big Nothing、Independence Day等、割と代表曲で使われている。
③DADGBD
ダブルドロップD。スタンダードチューニングの1弦と6弦を1音下げる。
Roman Candle(楽曲)で使用。
ちなみに、この曲のレコーディング版では、演奏中に6弦をCまで下げるという離れ業を披露している。
④DGCFAC
①の一音下げスタンダードチューニングから、さらに1弦を一音下げる。
New Disasterで使用(5フレットカポ)。繊細な響き。
下記動画が非常に参考になる。
過去に色々調べたり教わった記憶があるのですが、忘れてしまってます。。今回はいったんここまで。