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2024年7月の振り返り

先月分はこちら

読んだもの

普通という異常

  • 脳の構造から哲学まで幅広く触れられており、結構難しかった

    • 新書だしサクッと読めるかな〜と思ったけど全然そんなことなかった

  • ADHDやASDは脳の特性に過ぎないにも関わらず ”病気” として扱われることが多いが、同じように普通とされている脳の特性もその傾向が強すぎれば、病気みたいなものなのでは?ということが書かれている

    • 例えば普通とされている人たちが「相手が自分をどう見ているかが気になって仕方がない」「自分が ”普通” の範囲からズレたことをしていないか常に不安」というような強迫観念に襲われるとき、それはもう病なのでは?みたいなこと

  • ”ドーパミン移行過剰症” と、それを踏まえての ”ノマド的ADHD(のススメ)” という話が面白かった

  • ADHDの子と普通(定型発達)の子の違いとして、”ドーパミン移行欠陥仮説” という説があるのだけれど、平たく言うと「何か良いこと(例えばテストで100点を取るなど)をするとご褒美が貰えるよ」というシーンにおいて、普通の子は ”ご褒美をもらうこと” から徐々に ”テストで100点をとること” にドーパミンの放出が移行していく(つまり、ご褒美それ自体ではなくその過程の「良いことをして褒めてもらうこと」に興奮するようになっていく)のだが、ADHDの子はその移行が発生しにくい(ので、躾けにくい)というもの

  • この「欠陥仮説」という表現には ADHD のほうが劣っているという暗黙の前提があるので「ドーパミン移行に欠陥がある」というような言い回しになっているが、逆に言えば、普通(定型発達)の子は「ドーパミンが過剰に移行している」とも言えるのではないか?というのが ”ドーパミン移行過剰症” という言い回しに込められている

    • ドーパミンが過剰に移行しているというのはつまり、本来のご褒美に対する感動がその過程の「テストで100点を取ること」に置き換えられてしまって、元々のご褒美に対する感動が失われてしまっているのではないか

    • 一方で ADHD の子はドーパミン移行が行われにくいからこそ、本来の感動をそのまま忘れずに持っていられるのではないか

  • 要は普通(定型発達)の子は、自分がやりたいことよりも求められることをやってしまうという傾向があって、自分本来の感性や感動が失われがちという話で、確かに自分はその色が強いかもな〜と思いながら読んだ

    • 「お前は何がしたいの?」に対して明確に答えられないというアレ

    • なんだか「手段の目的化」とも近しいものを感じた。普通の子は手段が目的化しやすい(ドーパミンが移行しやすい)が故に扱いやすく、一方でADHD的特性を持つ人は手段が目的化しにくい(ドーパミンが移行しないので、手段にハマることなく、目的が目的のまま保持される、みたいな)

  • そんな”ドーパミン移行過剰症” に対する打ち手として ”ノマド的ADHD” という取り組みを紹介しており、めちゃくちゃざっくり言うと「意味や意義を求めすぎずに、シンプルに自分が ”良い” と感じられることをやる」ということで、別に行為自体はなんでも良いのだけれど、自分の感動を別の価値基準(世間一般的に良しとされているもの)に置き換えることなく、そのまま受け止めること が大事なんだろうな〜と思った 

    • 例えば自分の趣味に対して「それ意味あるの?なに目指してるの?」みたいな質問があったとして、別に相手が理解できるように無理に言語化しなくても良いよねってこと。それ自体が楽しいと思っているのであれば

有と無

  • 本の表紙や文体はカジュアルなテイストなのに、ちゃんと読もうとするとそれなりに疲れる本だった

  • 一見対称関係にあるように並べられているものは、突き詰めると片方にあって片方に無いものがある

    • 例えば問題発見と問題解決は対称関係にあるように並べられるけど、問題発見には「答え」が無いのに対し、問題解決には「答え」があるという前提になっている

  • 「有る」と「無い」の関係で見ると、「有る」よりも「無い」のほうがずっと領域が広いはずで、そう考えると対称ではなく非対称な関係になる

  • にも関わらず、言葉尻から対称関係だと思いこんでしまうことが認識のズレ(≒ ビジネスチャンスにもなり得る)が生まれる原因だよ〜みたいなことが書いてある

  • 心理学や行動経済学の本で紹介される様々なバイアスによって、”実際こういうギャップが生まれているよ” みたいなところにフォーカスして解説してくれている感じの本だった

  • 元々この人の本は好きで、具体と抽象 や無理の構造とかも読んでいたのだけれど、この「有と無」もそのシリーズっぽい

    • 何きっかけで読み始めたんだっけな〜と思ったら、大学生のときに読んだ 地頭力の鍛え方 以来だった。懐かしい…

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7月の時間使い方メモ でもまとめたけど、今月は全然本を読めなかった。ランニングに結構な時間をつかってしまった感がある。8月はもう少しバランス取れるとよいな。

やったこと

ランニング

今月は 302.7km 走った。月間の最高記録更新。日中は暑くて走れないので生活リズムを朝型に変えたのだけれど、朝起きてすぐ走るようにすることで、頻度を高められたのが良かった気がする。(早朝が一番邪魔が入らない & ”寝起き” というのが強力なトリガーになる)。

   

養命酒飲み始めた

養命酒をよく飲んでる同年代の友達が「ここ数年風邪も引いてないし、コロナも罹ってない」みたいなこと言ってて、え、養命酒すごくない?と思ってとりあえず飲み始めた。

↑楽天で買うのが一番安いと教えてもらった(確かに安かった)

7月から毎日3杯(朝寝起きで1杯、帰宅後1杯、寝る前に1杯)しっかり飲むようにしているのだけれど、確かに全く体調を崩さなくなった。プラシーボかもしれないが効果がある気がしている。

というか、”悪化しにくくなった” みたいなのが正しいかも。若干喉に違和感あるな〜ということはたまにあったけど(子供が風邪引いてるときとか)、それ以上悪くなるということが無かった。

ランニングの回数も増えてるし、お酒の量も減らしたりしてないので、明らかに身体的な負荷は高まっている気がするのだけれど、ちゃんとリカバリーとのバランスが取れているのは養命酒のおかげなのかもしれない。

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