自宅保育しながら仕事するときの心構え

1ヶ月ぶり2回目の保育園休園が決まり、今週1週間は自宅保育で子供をみながらの仕事になってしまった。withコロナ みたいな言葉は好きではないけれど、こういうことが不定期で一定発生する前提で仕事や家庭への向き合い方を考えておかないとな〜と思い、備忘録的にまとめておく。

仕事の余裕がなくなると家庭の余裕もなくなるし、逆もまた然りなので、共倒れにならないようにリズムを上手く作れるようにしておきたい。


時間は基本的に足りない

今回大事だなと思ったことはとてもシンプルで、 時間は基本的に足りない という前提を持つということ。

普段の仕事にアドオンで子供の対応が入るので、絶対的に仕事に割ける時間は減るはず。なので、普段と同じノリで仕事をこなそうとすると時間が足りなくならないとおかしい。子供見ながらでも全然仕事回るよって人は、普段ストレッチして働いていないか、自宅保育のタスクをパートナーに寄せすぎてしまっているかのどちらかなんじゃないのだろうか… ※もちろんシッターさんに依頼したりしてる場合は別として


1日のスケジュール

ちなみに1日のスケジュールはだいたいこんな感じだった

  • 8時〜10時:仕事

  • 10時〜12時:子供と遊ぶ ※ パートナーが仕事

  • 12時〜14時:昼ごはんを子供と一緒に食べる ※ パートナーが仕事

  • 14時〜15時:子供と遊ぶ ※ パートナーが仕事

  • 15時〜17時:仕事

  • 17時〜21時:夕飯を家族みんなで食べる。その後お風呂入れたり

  • 21時〜23時:仕事

午前、午後、夜 でそれぞれ2時間ずつくらい仕事に割ければ御の字だな〜という感じで捉えて仕事の計画を立てるようにした。実態としてはスキマ時間など含めてもう少し仕事に時間を割いていたと思う。

子供がタイミングよく昼寝してくれたり、1人遊びに夢中になってくれたりして、子供みながらでも仕事が出来るタイミングもあるが、それはあくまでボーナスタイムとして計画には織り込まないようにした。というのも、1回目の自宅保育のときは「この隙に寝かしつけて仕事を〜」みたいなスケジュールの組み方をしてしまったため不確実性が高すぎて(要は全然寝てくれなくて)破綻してしまった。計画通りに進められなくて仕事も家庭もピリピリしてしまったので、今回はもう少し計画にゆとりをもたせるようにした。


今やらないといけないことは何か?

ざっくり2時間ずつ、合計6時間くらいしか働けないという前提を持つことで、いつもよりシビアに優先順位を決めることができた気がする。普段だと何だかんだ10時間〜12時間くらいはだらだらと仕事に時間を割いているので、比較的優先度が低いタスク(決してやる意味がないというわけではなく、今じゃなくて良いよねというタスク)まで手を出してしまいがちだが、6時間しか働けないという形で制約条件を強めることで、本当に今やらなければならないことは何か? という問いに意識を向けることができた気がする。

朝、昼、夜の各2時間ずつの枠に、本当に今やらないといけない大きな issue を入れ、細かい todo はふと時間が空いたボーナスタイムなどを利用して一気に片付ける、みたいな時間の使い方が上手くハマった。


制約と誓約

振り返ってみると、ビジョナリー・カンパニーZERO という本に出てくる 仕事ではなく時間を管理する というフレーズ通りだな〜と実感した。何に時間を使うか という問いこそが大事。

もっとも重要な問いは「私は何をすべきか」ではなく「私はどのように時間を使うべきか」だ。

ビジョナリー・カンパニー ZERO P.111

自分を何かに強制的に集中させたいとき、効果的な手段がある。働く時間を減らすのだ。マリオット・コーポレーション創業者のJ・ウィラード・マリオットが、たった1店舗のレストランを大企業に成長させる際に役立った哲学がある。「懸命に働け。1分1秒を無駄にするな。そして働く時間を減らせ。勤務時間の半分を無駄にしている者もいるのだから」

ビジョナリー・カンパニー ZERO P.112

というかこれは HUNTER×HUNTERにでてくる 制約と誓約 の話そのままな気がする。もしくは呪術廻戦で言うところの 縛り 。時間を減らすことでその分、優先順位の精度を高めることができる。(もう少し正確に言うのであれば、優先順位の精度を高めるための力学が働くようになる)

HUNTER×HUNTER は人生の教科書

やれることが増えちゃうとやらなくて良いことまでやってしまうな〜ということを改めて感じたので、普段からもう少し制約条件をつけてもよいかもなーなどと思った。この辺、私が大好きな Podcast である Free Agenda の「神は順序に宿る」の回がたいへん面白かった。



余談

超絶余談だけど、最近読んだ 【創業の軌跡】Vol.7 LayerX/福島 良典  に出てくる アクセルを踏まないとPMFしない という話も、制約と誓約 なのかもな〜と思った。

よくスタートアップでは「PMFしてから踏もう」と言いますが、逆です。「踏んだ結果PMF」します。踏まないと、いろいろな顧客に当たれないし深い課題に当たれません。
先に踏んで、後から実はPMFしていたということが分かる。ないしはPMFするように改善しまくる。踏んだ結果うーんこれはまずいとなってどうするかを考えるという状態が、一番サービスとか組織が伸びるタイミングだと思っているので、常にそこは意識しています。

いいなと思ったら応援しよう!