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別に優しくなんかない。すべては自分のため。
「学校に行きたくない」と言う子どもに「いーよー。ゆっくり休めば?」と私が言うのは、優しいわけでも、子どもの将来を諦めているわけではない。
子どもには自分で自分の人生の責任を持てる人間に育って欲しい。自分の決定を誰かのせいにする人間になって欲しくない。と望むから。
だって子どもに自立してもらわなければ私の自由が減ってしまう。でしょ?
二度の結婚をして三人の子どもを産んでも、私が家庭に入ることなく正社員を続けていたのは、仕事が好きだったからでも、お金が欲しかったからでも、子育てが苦手だったからでも、ない。
離婚したい時に自分が困るのが嫌だったから。おかげで二度も離婚できたよ。笑
恋人のお母様が体調を崩して寝込んだとき、病人食を作って差し入れたのは、恋人とお母様に恩を売ろうと思ったからではない。
私がなにもしないでいるうちに、お母様がこの世を去ってしまったら、めちゃくちゃ後悔するだろうと思ったからだ。
週に一度、おかずを大量に作って息子家庭に差し入れするのは、息子家族がかわいいからでも、子育て世代を助けたいわけでも、孫がめちゃくちゃかわいいからでも、なんでもない。
私は、たまにでいいから、たくさん料理を作りたいのだ。
(事前に、作ったら取りに来てくれるか聞いてから作ってます。タイミング合わないときは、ちゃんと断ってくれます。)
仕事をしている恋人とお母様に、野菜とたんぱく質多めのお昼ごはんを差し入れしているのは、彼の家業が忙しくて手助けしたいとか、感謝されたいから、とかではない。
お母様には最後まで元気で過ごして欲しいし、この先もずっと一緒にいる恋人には健康で長生きして欲しい。その方がきっと、私の人生が幸せだと思うから。
他の人から「優しい」とか「立派」とか言われるようなこと。
実は、すべて自分のためにやっている。
だから別に優しいとも立派とも思われなくても構わないし、見返りは求めていないし、お返しも要らない。
私は自分のやりたいことを、自分のために、やっている。
だからもちろんストレスは無い。
そうして、そう思わせてくれる、そうさせてくれる、彼らの存在に、ただただ感謝している。