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慣れないリモートワーク下でもメンタルを維持できていたので、何が効果的だったか自分なりに振り返ってみた

僕が所属する会社では2020年の2月からリモートワークが開始となり、それから約1年経ってようやく僕はこの環境に慣れてきました。

ただ、一方で周りを見ていると自粛疲れというか、気がついたら何か疲弊しているな…という方も一定数出てきているかなと感じています。

会社のボスと1on1を行うとき、最初に「元気?」とか「健やかに過ごしている?」と聞かれるのですが、その反応で僕らの健康状態を測ったり、アイスブレイク的なものとしているのだと思います。

僕の場合は一時期に難病の治療で入院していましたが、入退院前後とも特に大きなメンタルの落ち込みも無く、健やかに楽しく在宅でリモートワークをこなしていたので、にやけながら「相も変わらずまぁまぁ元気ですよ」と返してました。

そんな中で、「リモートワーク下で健やかに過ごし、仕事を続けられる秘訣は?」みたいなものをボスから投げかけられまして、そういえば意識をしていたわけでは無いけれども、豆腐なメンタルで起伏も激しい僕が確かにうまくいっているなぁ……と思った次第。

なので、自分が何を普段の生活でやっているのか、無意識のうちに気をつけていたのかを改めて振り返って言語化してみたいと思います。

あくまでもこれは僕の経験上の話なので、まねをすれば良いというものでも無いし、合う合わないとかもあると思いますが、僕の知らない誰かの役に立つことができればと思います。

規則正しい生活を送る

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自宅から一歩も外に出ない暮らしになると、どうしても家の中でダラッとしてしまい、生活のリズムが不規則になりがちです。

土日に乱れるならばまだしも、平日も乱れっぱなしは体にも脳にもよくありません。

オフィスに出社していた頃は、電車やバス、自動車に乗って通勤する必要があったので、生活のリズムを整えるための強制力がある程度働いていました。オフィスに行かないと仕事ができないし、寝坊すれば遅刻になりますからね。

なので、これまでオフィスに出勤していた方がリモートワークになったときにまずやるべき事は、出社をしていたときと同じ時間に起き、着替え、顔を洗い、朝食をとり、歯を磨くといった、今まで通りの生活リズムを崩さない事です。

昼食や夕食も、最初は同じ時間帯にとれるのがベストかなと思います。ただ、オフィスに出勤していた頃に比べるとリモートワーク下ではカロリーの消費は比較的小さいですし、おなかもすきにくくなるので、食べる物の質や量はある程度変えた方が良いかなと僕は思います。

食生活に少しの面倒を取り入れる

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食生活に関しては、あえて面倒な事を取り入れています。

我が家は共働きなので、仕事が終わってから買い物して、家帰って作って食べるがめちゃくちゃ面倒で苦痛でした。だから出来合いのお弁当を買って食べたり外食だったりすることも多かったです。でも、リモートワークになった今は9割以上自炊をしています。だって自炊する時間はあるし、食費の節約にもなるし。

かといって、すべて自炊しろなんてことを言うつもりはありません。僕だって、自分へのご褒美としての外食はたまに組み込んでいます。これは食べるものは自分でひと手間かけてみてはいかがでしょうか?と言う提案です。

例えば、インスタントラーメンならば、カップラーメンでは無く袋麺を選ぶ。コンビニであれば、おかずは買って白米だけ自分で炊くみたいなことでもOKです。何か1つでも自分が体を動かして食事を作ることに介入する行為自体が重要です。

栄養学的なものは良く分かりませんのでバランス良い食事をする事に越したことはありませんが、それよりも、体を動かしたり料理をするために頭を使うことで、頭を仕事モードから完全に切り離すことが重要。仕事のこと忘れる時間を作るための料理なのです。

なので、まずはどんなひと手間でも良いので自分が介在すると言うことだけ意識すると良いかなと思います。

ちなみに、食事をとる場所についてですが、間違っても、コンビニやスーパーで買ってきたお弁当、Uber EATSや出前館で配達してもらった食事をパソコンのあるデスクやテーブルで食べてはいけません。

なぜならパソコンが置いてある机やテーブルは、仕事場であると脳にインプットされているので、その場で食べると脳は休まりません。パソコンとは離れた場所で食事はとりましょう。

仕事の時間中に仕事じゃ無いルーティーンを無理やり組み込む

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オフィスにいると、たばこを吸いに喫煙所に行ったり、コーヒー片手にちょっとしたスペースで休憩したりって少なからずありますよね??

仕事中ではありますがこういった小休止を挟むことによって体や脳がリフレッシュしたり、他人と雑談したりというコミュニケーションが生まれたりするのはよく見た光景です。

でもこれ、リモートワークで家にいるとなかなかできないです。

自宅は良くも悪くもすべてパーソナルスペースになるので、自宅のデスクからちょっと離れたからといってリフレッシュできるか?というと、なかなかそうはいかないかなと思います。

なので、仕事時間の中でもリフレッシュするためのルーティーンを自分で決めておくと良いかもしれません。

僕の場合は平日の毎日15時に、コーヒー豆を自分でひいてドリップして飲むというルーティーンを組み込みました。15時前後には強制的にデスクから離れ、無心で豆を挽き、香りを楽しみながらドリップし、挽き立て入れ立てのコーヒーをおいしくいただくようにしています。

これによって、物理的な移動とコーヒーの香りで脳がリラックスモードに入る豆を挽くという手間が介入することでコーヒーの飲み過ぎを防ぐ喫茶店で飲むようなおいしいコーヒーが安くいただけるというメリットが僕の中で生まれました。

インスタントコーヒーや缶コーヒーなどでも良いと思うのですが、蓋を開けるだけだったりお湯を入れて簡単に飲めるものは、好きなときに好きなだけ飲めてしまうので、結果的に飲み過ぎてカフェイン摂取過多に陥りやすくなり体への負担が出てくるので、自制が効く方以外はオススメしません。

家に閉じこもりすぎない

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休日に家に閉じこもっているのもよくありません。脳が平日なのか休日なのか混乱してしまうからです。

僕の場合は休日に外出するように意識してまして、脳に平日と休日の生活パターンの違いを意識させるようにしています。

これを実行するために、移動時の感染症リスクから身を守る手段として、自動車を購入しました。僕の場合は妻と2人きりで移動する事ができるので、感染症のリスクは最小限に抑えられますし、行動範囲も大きく広がっています。自動車は所有しなくても、レンタカーであったりカーシェアといった選択肢もとれるので、休日は車を借りてどこかへ出かけると言うのもありです。

2021年3月10日現在では東京はまだ緊急事態宣言下なので、不要不急の外出であまり県外へ出たりすることはよろしくないとは思いますが、自宅の近所であったり、住んでいる都道府県内の範囲で必要な買い物をするなどは、自分のメンタルを保つためには自動車で走ってみても良いかなと思います。

近所の散歩でも良いのですが、非日常に自分をおけばおくほどリラックス効果は出ると思うので、たまには住んでいる都道府県内の中でちょっとした遠出はしても良いかなと思う派です(怒られそうですが)。

また、人混みの中に長時間身を置くことはリスクをあげることにつながるので、買い物や食事を行う際は、朝イチの開店タイミングで入店し、ささっと用を済ませてお昼前後にはすべて終わらせるように心がけています。当然、マスク着用だし、替えのマスクも持ち歩いているし、消毒用アルコールも持ち歩いています。感染症対策はバッチリのうえで外出はしましょう。

運動をする

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あえて取り上げる事も無いのですが、定期的な運動で頭も体もリフレッシュさせることもやっています。

僕の場合はIgA腎症の治療のために高容量のステロイドを飲んでいるため、激しい筋トレはまだできません(ステロイド筋症になってむしろ筋肉が分解される可能性がある)。

なので、1年前から始めていたピラティススタジオにを継続して通っています。グループレッスンは感染症のリスクが高まるので、パーソナルセッションが中心で。

体が硬すぎて、いまだに前屈も長座もきついのですが、自分の体を意識して自在にコントロールができるようになってきたことは嬉しいですし、これによって自分を客観的に見られるようになってきた気がします(気がしているだけかもしれません)。

人との接点を持ったり保ったり

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家族以外の人と接点を保つのも重要かなと思っています。

リモートワークに突入してから、チームのメンバーの様子(体調とかメンタルとか)を確認することがなかなかできなくなってきました。

それもあり、僕が見ている一部のチームでは毎週1回のミーティングを設定し、前半30分はその週に身の回りであったことを全員が強制的に話して共有する時間を設けています。残り30分は業務周りで共有したいことを議論。

回を重ねると、特に身の回りで起きたものとかないんですが…が前口上になりつつも、喋り始めると止まらないという事が多いです。しゃべる内容にポジティブさやネガティブさは求めていないですが、たいていはほっこりした話題が出てくるので、聞いている方も苦じゃ無いですし、それに関して私はこう思う!みたいなものも割と活発に出てきていて楽しいです。

この雑談会含めたチームのミーティングは、週に1回やる、有給休暇を入れて休んだとしても全然かまわないと言うルールだけ決めているくらいでしょうか。

人との接点を保つのであれば、この回を毎日やった方が良いのではないか?と思われるかもしれませんが、毎日決まった時間にやってしまうと集まることだけが目的になったり、毎日顔合わせするために僕がチームのメンバーの変化に気づきにくいというデメリットも生まれそう(と僕は思っている)なので、あえてこのペースでやっています。

人とつながっていると、あぁ、生きているなぁ…って感じることありませんか??きっと無意識のうちに人とのつながりが孤独感を解消し、生きているなと実感しているはずです。

みんな、なんだかんだで人と他愛もない話したいんですよね!

ここまではオフィスの話ですが、家庭や会社以外のコミュニティに属するというのも良いです。僕の場合は、ピラティスやジムで知り合った仲間だったり、Twitterで知り合った知人だったり。

交流を深めていけば、自分に何かあった時に手を差し伸べてくれる仲間にもなるので、メリットしかありません。うまく人付き合いができる前提ですが。

健やかなメンタルを保ち続けるための要素の中には不便というパラメーターがあるかもしれない

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自分がやってきたことを振り返ってきてみると、このITが発展したこの時代に、あえて不便というものを生活に取り込んでいるなと言う気づきがあります。

どうしたら行き詰まりやすいリモートワーク環境を乗り切れるかと言う視点で試行錯誤した結果、規則正しい生活を変えないこと意識的に不便を取り入れること体を動かすことで脳を切り替えることを取り入れると良さそうだというのは無意識のうちに分かってきてはいたものの、自分の中で明確に言語化ができていたわけではありませんでした。

最適化だ!時短だ!と言われ便利になった代わりに何かが失われているとすれば、それは脳を切り替えるためのきっかけなんだろうなと思っています。

また、最適化や時短によって浮いた時間を有効に使えれば良いに越したことはないのですが、それによって暇が生まれてしまうと、人間はその時間を使って良からぬ事しか考えなくなったりするので、最適化や時短が必ずしも人を幸せにしないのだよなぁと最近は思うようになってきました。

脳が「暇」をしているから、記憶や不安で意識を満たそうとしてしまうのである。

暇はやはり悪だ。

引用元は下記の記事。

不便をお金で買う時代になった

改めて、自分がメンタルを保つためにやってきたことを振り返ると、不便を手に入れるためにお金を支払っているんですよね。

料理を作るために調理器具や調味料をそろえたり美味しい食材を調達する、移動手段に自動車を使う、コーヒーを飲むのに豆やミルやドリッパーをそろえる、ジムに通うなど。

これは既にボスが言語化してました。

リモートワークになったので、出社が発生しない(外に出ない)し、ご飯もUberポチーだし、社内コミュニケーションはSlack中心でコミュニケーションの総量は減ったし、ハンコが必要な業務もクラウドサインだし、レポートの提出もPDFだし、請求書も紙で印刷することは大幅に減った。これは言うまでも無く、リモートワークへの移行によって強制的な最適化が起きていることを意味するかなと。

つまりリモートワークに移行しただけで多くの不便を失い、無意識のうちに脳を切り替える機会も同時に失っているともいえますね。

メンタルを健やかに保つためには買ってでも不便を手に入れないと、脳を切り替える機会も手に入らないという時代なったのだなぁと。

会社として社員のメンタルを健やか保つためにできることはいくつかあれど、自分で自分のご機嫌を取るために不便が必要だと言うことに気がつけるか、そして不便を自分で自分の生活リズムに組み込めるかというのかが課題だったりするのかもしれません。

※文中の写真はすべて Unsplash のものを利用いたしました

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