【おこるでしかしぃ#21】箱根祭り伝説(3)
そんでなあ、箱根の話の続きやねんけどな。
東京の総合病院で鼻に綿つめられて、外側ぐるぐるぅってテーピングで固定されたわけなんやけどな。まあ夏の大会も近かったもんでな、箱根に戻ってまた練習に参加したんやわ。
大学の体育会の夏の合宿いうたらつきもんなんが「OBのシゴキ」ってやつやろ。そやからな、うちらの合宿にもな、あほでヒマそうなOBがな、ぶらぶら遊びに来て威張りくさんねん。「ほかにやることないんかいっ、このダメ社会人があ」って感じやねんけどな。
んでまあ、そのOBのひとりがな、わしの鼻のテーピング見てな、感心したらしくてな、わしんとこに寄って来てこう言いよってん。
「おお、われ、ごっついなあ。練習でそんなケガしても休めへんのか?」
「あっ、いや、まあ、あの、その……」
「まあ、そういう謙虚な姿勢がええねんけどな」
そんとき通りがかりの先輩がな、余計なこと言いよったんや。
「そいつ、酔いつぶれて押し入れの2段目で寝たまんま 顔面からコンクリに落ちよっただけですわ」
次の瞬間、そのOBに思いきりケツ蹴られたわ。
勝手に美しい幻想を抱いたんは、おのれやろおがあああああああああああああ。
スポーツドキュメント番組とはわけがちゃうんじゃああああああああああああ。
おのれも余計なことチクらんでもええええやろうがああああああああああああ。
まだちょっと続く。
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