鉛の先端に力を入れて、
今日も描き続ける。
明日も明後日も来る日もくる日も。
時々怖くなる、折れて描けなくなることを、削れなくなることを。

でも紙の上は真っ白じゃない汚くて黒くてボロボロで、
怯えて薄く描けば描くほど、今までが見えなくなって、
ひとりぼっちになった気になってしまう。
だからより一層濃くかく破れてもいいから折れてもいいから
一心不乱に描く描く、描く描く、描く、描く、描く

どこまで削れるのかな芯はいつなくなっちゃうかな、
わかんないけどわかりたくもないし、
意識してたら次の線が怖くて書けなくなるから
また描く。

誰かが消しゴムで消そうとしてくる、うるさい
小学生のあの時みたいに
黒くて大きな穴を開けてやるんだ、
そしたら、消そうとしても書いてしまうことを
大きな声で笑ってやる、消せるもんかと。

親指と人差し指に力を入れて、
今日も描き続ける。
今までも、これからも、こときれるまで、ずっと。
描く、描く描く描くかく、もがくよ足掻くよ。


2020_07_26_am1:19

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