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【企業として向き合えてますか?】若手や士気が高い人が辞めていく会社

転職サイトdodaが、2021年7月~2022年6月の1年間に転職した人のデータを元に転職理由のランキングを発表していましたが、少子高齢、売り手市場において、人材市場の流動化は避けられません。

新卒入社においても、これまでは「石の上にも3年」と言われていましたが、今は「石の上にもn年」と言われるほど、早期の流動化が当たり前になっています。
そもそも新卒入社で入る会社の事を「ファーストキャリア」と呼ぶようになったのもここ最近ではないでしょうか。
また、退職する際も「退職代行」を利用される方が増加しており、企業もその対応に追われていると言われています。

今回は、採用戦略の担当を担い、様々な企業の方と会話をしてきた、ハイパーの中の人が、流動化が当たり前時代とはいえ、辞める人が多い企業の特徴をまとめてみました。


dodaのアンケートレポートはこちら

引用:doda
引用:doda

給料が低い & 昇給の見込みが低い

SNSや社員口コミサイトによる情報収集や共有が当たり前になった今、自分の給料の比較が簡単にできるようになりました。
また最近ではコナミグループが新卒社員の初任給を30万円へ引き上げたり、アパレルブランド「UNITED TOKYO」「PUBLIC TOKYO」などを展開する
株式会社 TOKYO BASEが、新卒採用初任給を学歴、年次に関わらず一律40万円への引き上げを行い、併せて全従業員を対象としたベースアップを実施するなど、優秀な若手に来てもらうために、動き出す企業が増えています。

そうした状況において、今が仮に低くても、今後昇給する見込みがあればいいのですが、その未来も不透明であったり特に会社から発信がない場合は、早々に見切りをつけられてしまうかもしれませんね。

キャリアパスが不透明

給与はもちろんですが、「この会社に入ったらどんなスキルが身に付くのか」「どんな将来のキャリアを描けるのか」ここが見えていないと、早期に離職されてしまうかもしれませんね。
以下図のようなキャリアパスを作っていますでしょうか。(メンター制度は少々ハードルが高いかもしれませんが)

dodaのアンケートでも、20代の転職理由3位に「社員を育てる環境がない」が入ってきていました。
最近では、成長志向の若手が、ベンチャーやスタートアップにチャレンジする話も多々聞きます。
しっかりと、成長に対するアウトプットを出していかないと、せっかく採用した若手に早期に離職されてしまうかもしれませんね。

経営方針が不透明

この会社がどこへ向かっているのか。
この会社は社会の何のために存在しているのか。
ビジネスモデルは?マーケットは?自社の顧客は?

こうした会社の方向性が見えないと、施策がマネージャーに丸投げされたり、収益が安定せず昇給が見込めなかったりと、若手が将来を不安に感じる事にも繋がります。

ゆるブラック

働き方改革やブラック企業、ハラスメントといった言葉が流行った後、過剰に意識するあまり「ゆるすぎて退職する」という人も出てきました。
「新卒なのに全く指摘されない」「失敗のない簡単な仕事しかやらせてもらえない」と言った話を聞くこともありました。

最近では、そうした会社を「ゆるブラック」と呼んだりしています。

ここは先程のキャリアパスと繋がる部分かと思います。

今回は大きく4つ紹介しました。
中の人が色々な会社の方と会話をしても、やはり採用や離職が会社の一番のテーマ。と言っている方が多かったです。

大転職時代!しっかりと社内で議論していきたいですね。

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