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実写版【推しの子】についてまとめ(2)
映画【推しの子】-The Final Act-』について(ネタバレ有り)
映画では、齋藤飛鳥さん演じるアイが前半の主役で、それほど強い印象が残らなかったドラマと違って、デビュー時の若い頃から子供が産まれてから亡くなるシーンまでもが、まさにアイといった感じです。重要なワンシーン撮影に、子役たちと2日間もさまざまな角度や別の場所で撮り直し同じ演技を繰り返すという、高度なことも成し遂げています。彼女の演技は見たことなくて、全然知らなかったのですが、なかなか上手いですね。所々で台詞回しが、高橋李依さんっぽいことがあるので、きっとアニメ版も研究して参考にされたのではないかな。
天童寺さりな役の稲垣来泉さんは、子役からまだ14歳でも研究熱心な役者で、雨宮吾郎役の成田凌さんとは3度目の共演とのことでした。さりなは、熱狂的なアイのファンとして、雨宮先生を感化させたりするのですが、仲睦まじい自然な雰囲気を醸し出していました。
五反田監督役の金子ノブアキさんが、けれん味のない演技で良い味を出しています。アイ主演映画「それが始まり」(アクアが子役デビューで有馬かなと初共演)の監督から、アイが亡くなる前に指名を受けてのドキュメンタリー撮影、そして「15年の嘘」の企画・撮影まで、アクアの師匠のような身近な大人としての存在感が良いのです。(ドラマでは子供部屋おじさんって、母ちゃんとの絡みでコミカルな演出も面白いのですが…)映画では母ちゃんから、えびせんの差し入れが(笑)
実写版「推しの子」 Prime videoにて配信開始です。 五反田監督を演じております。 五反田監督の撮影現場のセットに 五反田母からの差し入れが笑! スタッフ陣の原作愛が細部まで織り込まれております🤘 是非ご覧下さい^ ^ @oshinoko_lapj
Posted by 金子ノブアキ Nobuaki Kaneko on Thursday, November 28, 2024
要潤さん演じるプロデューサの鏑木勝也は、いかにも業界人のイメージで、やり手といった描写自体は、原作と変わりません。要さんが若く見えるのと髪型が違うので、キャラが一見違うように感じるかもしれませんが、少し責任感が強めなこと以外ほとんどそのまんまなんですね。
初代B小町について
初代B小町は、原作ではメンバーの変動がありますが、実写作品では、齋藤飛鳥さん(赤、アイ役)の他、酒井唯菜さん(緑、ニノ役?)兼清萌々香さん(青、たかみ役?)、齋藤茉日さん(橙、めいめい役?)、中野あいみさん(黄: きゅんぱん役?)の5人で、映画では少し登場シーンが増えていました。
彼女たちの「サインはB」「我ら完全無敵のアイドル!!」ライブシーン撮影は、平塚総合公園体育館で特設ステージを作って2024年2月22日(平塚市のX投稿より)だったそうですね。360°を多くのカメラで20アングル以上撮影したとのこと、何テイクも繰り返して長時間かかった模様です。
齋藤飛鳥さんのパフォーマンスに関し、以下のように主要スタッフからも、とても高い評価が挙げられています。
企画・プロデュース:井元隆佑 - アイドルとしての一つ一つのポーズの決まり方など、何年も培ってきたものの凄みを見せつけられた。
撮影:奥平功 - パフォーマンスは抜群、本当に伝説のアイドル。
コレオグラファー:yurinasia - 立ち姿や後ろ姿からもオーラを放ち「本当にアイだ」と感じる。振り付けを覚えるのもとても速く、アシスタントも「レベチだ…」と驚くほど。
追記:2025年1月21日、㊗️第48回日本アカデミー賞にて、映画『【推しの子】 - The Final Act-』で齋藤飛鳥さんが新人俳優賞を受賞されました。
「※原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた(これまで日本アカデミー賞において受賞歴がない)俳優を対象とします。」とのことなので、彼女が映画出演5本目で、主演も助演も経験していても受賞がなかったからなんですね。