生理つらいつらいマウンティングに巻き込まれる前にピルを飲もう

ここ4,5年ずっとピルを飲んでいる。私の人生を変えた物ランキングでぶっちぎりトップのシロモノだと言っても過言ではないので、ピルを飲むことについて書きたいと思う。

私は生理が重い。という話はけっこう荒れるというか、こういう事を言うと謎にマウンティングが勃発することがある。

「いやそれぐらいならまだいいよ~私なんてあんな症状もこんな症状もあって~マジ死にたい」みたいに被せてくる人が現れたり

「生理痛?そんなの大したことないじゃん。私も重いけど気合でやってるんだから」みたいな、何で急にお前基準?という人も現れる。

別に不幸自慢をしたいわけじゃない。「辛いなー痛いなー」っていうただの愚痴をなぜか「自分の方が辛い競争」にもっていこうとする人がいる。

そんな無駄な競争に終止符を打てる、ほとんど唯一といっていい救世主。

それがピルだ!!

ピルを始める前、あくまで私個人の1例だが、生理中の1~2日は手足のしびれ、頭痛、腹痛、だるさでほとんど動けない状態だった。何というか、発熱してないインフルエンザって感じ。痛み止めで何とか仕事に行っていたが薬が切れて駅で倒れて救急車を呼ばれそうになった事もある。

月に2日間まともに活動できない、1年にすると24日、10年なら・・・!生理によってどれだけの時間を無駄にしているのか、生理・PMS辛い族の人は考えてみて欲しい。その苦しんでる時間が丸ごとなくなったら何ができるのか。

私はピルを飲むことによってこの時間をすべて取り戻した。なんてすばらしい世界!

以来、私は生理に問題を抱えている周囲の人に伝道師の如くピルのすばらしさを説いてまわっている。

そもそもピルとは何なのか。

ピルについて簡単に書かれているページがあったのでここから抜粋

ピルは、女性ホルモンの作用を利用し妊娠を防ぐ薬
ピルの主成分は女性の卵巣から分泌される「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」。ピルを飲むことで体にこれらの女性ホルモンを取り入れると、脳が妊娠に必要なホルモンがすでに分泌されたと勘違いし、卵巣からのホルモン分泌の増加を抑えます。そのため排卵も起こらず、妊娠しなくなるのです。

つまり、「妊娠した」と体に錯覚させることによって排卵を止め、妊娠を防ぐという避妊薬。それがピル。

しかし今回有権者に訴えたいのは

こちら!!!

実はピルの効用は、避妊だけではありません。女性ホルモンの分泌を調節するので、子宮内膜の厚みを減少させ生理の出血量を減らすことができます。それによって生理痛を軽くし、月経前緊張症(PMS)を軽減するのに使われたり、子宮内膜症の予防や改善をしたりすることもあります。

生理痛、PMSを抑える効果も!

本当に効果てきめんで、生理痛に悩まされる事が全くなくなった。

何故ピルを飲まないのか

「何でピル飲まないの?」と聞くと返ってくるのは大体以下の返答だ。

・なんか怖い、副作用とかあるんでしょ?

・ん~よくわかんないし・・・

そう、圧倒的に知識がなさすぎる!!!!!!

かくいう私もピルを始めたきっかけは友達が飲んでて薦められたからだった。それまでのピルに関する知識と言えば多分中学生くらいに保健の授業でやった

「避妊にはコンドームのほかにピルという方法もあります。」

「毎日欠かさず飲む必要がありますが避妊率は90%以上です。」

この2行以上にはなかったと思う。ピルは避妊薬。だから生理痛・PMSとピルが結びつくこともなく、生理痛を改善するためにピルを飲むという選択肢自体が想像の範囲外の話だったんだと思う。

そりゃ「周りで使ってる人が誰もいない」、「使い方を教えてくれるところもない」ものを自分からわざわざ調べて試す事ができる人ってそうそういないよね。「よくわからない」っていうのは、人が何かをしない理由としては十分なものだから。

ピルは確かに避妊薬だけど、生理痛・PMS・生理不順などなど様々な不調を抑える効果があるってことはもっと全面に押し出して広めるべきだと思う。

副作用あるの?

どうしてこんなにも「ピルは副作用がある」というイメージが先行しているのか?

まず、ピルには含まれるホルモンの量によって低用量・中容量・高容量とあり、高容量になるほど頭痛や吐き気など副作用がでやすくなる。現在は低用量か超低用量のピルが主流となっているので、副作用についてはかなり改善されている。それどころか、ニキビ改善の効果も期待できるものもあり、そちらの効果を狙って服用している人も多いらしい。

日本で最初にピルが発売されたのは1957年、副作用の強い高容量ピルだった。その後低用量ピルが認可されたのは1999年。42年ものあいだ日本には高容量ピルしかなく、その間に「ピル=副作用」というイメージが固まってしまったと思われる。ピルも当然どんどん進化しているが、低用量ピルが認可されてからまだ20年足らずなので、盤石の地位を築いてしまった副作用のイメージを覆すのはなかなか大変なのかもしれない。

とはいえ副作用のリスクが0というわけではない。でもそれは風邪薬でも頭痛薬でも同じだし、それらに比べて現在のピルの副作用リスクがとびきり高いとは思えない。(このあたりの専門的なことはわからないが)

私はこれまで2種類のピルを飲んできた。ヤスミンと、現在飲んでいるメリアン。両方とも超低用量ピルで、特に体に負担が少ないと言われている。これまでにピルの副作用と思われる症状は出たことがないし、周りでも聞いたことない。(薬を変えたのも特に理由はなくて、ヤスミンが切れたタイミングで病院に行ったらメリアンを処方されたのでそのまま続けてる。)

もし副作用が出たとしても、1ヶ月程度で体が慣れて収まるケースが多いようだし、ピルの種類はいくつもあるので合わないと思ったら色々試してみたらいいんじゃないかな。今後生理の不調とおさらばできると思えば、自分の体に合う薬を探す手間くらいはかけてもいい気がする。

ハードルが高い

通常、ピルは処方箋がないと買えない。婦人科で診察を受けてピルを手に入れるとなると、その都度診察料もかかって大体1回2000円~3000円。しかも毎月となると若いうちには結構な出費だし、時間も取られてかなりめんどくさい。最近はネットで個人輸入が簡単にできるけど、種類も色々あるし、使ったことない薬をいきなり個人輸入するというのはかなり抵抗があると思う。
最初は婦人科で処方してもらって、それが体に合ってればそれ以降は個人輸入するっていうのが一番いいんだろうけど。気軽に試してみよー☆とはいかないのが難しいなぁ。薬局で売ってくれ!

ちなみに日本以外だと普通に薬局で売ってる国もあるので、(しかも国によってはめちゃ安い)私はタイに旅行に行ったときに友達と同じ種類のヤスミンというピルを買って使い始めた。

生理休暇よりピル補助を!

私は生理休暇があるところで働いたことがないので何ともいえないんだけど、あれってどうなんだろう?ちゃんと機能してるのかな?

もちろんあったらうれしいけど、辛さの判断てよそからはわからないし、「ほんとかよ?」って常に思ったり思われたりしそうな気がする。1日休んですっきり回復!てパターンばっかりじゃないしね。

なので生理休暇よりピルの補助の方が傍目にもクリアだし、生理休暇による人手の損失もなくなるのでいいんじゃないかと思うんだけどどうだろう?

個人輸入なら1箱1000円代だし(まとめ買いならもっと安いし)1日人が休む損失と比べたら月に1000円の補助を出すのはそんなに非現実的な話じゃないと思うんだけど。

もし自分が人を雇えるような会社を作ったらぜひ導入しようと思う。

デメリット

いいことづくめのピルだけど、デメリットだなと思う点が2つ

・子どもが欲しい場合

避妊薬というピルの性質上これは仕方ない事だけど、子どもができるまではまた生理痛と戦わないといけない。すぐできたらいいけど何か月もかかると辛いだろうなと思う。

・毎日飲まないといけない

めんどくさい。これに尽きる。歯磨きの時とか、毎日の習慣に取り入れられればそんなに苦ではない。でもたまに忘れる。

最後に

これを読んで、なんかピル怖いと思ってた人があやしいものではないということを少しでも理解してくれるとうれしい。

「生理つらーい」「死にたーーい」とか言いあってる時間は不毛にも程があるので、薬学の進歩に感謝しながらさっさと自分の貴重な時間を取り戻しましょう。

あなたに合うピルが見つかりますように。

では。

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