ある日、宇宙人と出逢った話

沼地にいる宇宙人に遭遇した。それは、わたしが四国を旅していた時の話だ。

なんだか寒そうな宇宙人をわたしは家に連れて帰った。こうして、わたしと宇宙人の共同生活がはじまったわけである。

宇宙人が発する言語がわからない。なので、まずはじっと観察してみることにした。

ほぉ…手の指が長い。そして、とても綺麗。顔は少し赤っぽいのか。さすがは宇宙人…手足も細くて長い。

あたたかいものを飲むと途端に具合が悪くなるようで、冷たい飲み物しか飲まない。特にビールが大好きで、冷蔵庫のビールをほぼ1人で飲み干してしまった。

わたしと宇宙人のふしぎな暮らしはそれからも続いていった。

彼はとても自由だ。仕事から帰ってきても家に居ないことがほとんどだった。日中は何をしているんだろう。そういえば、彼がなにかを食べているところをみたことがない。気がつけば、わたしは彼のことばかり考えていた。


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