花粉症から森・海の豊かさについて考えてみました
株式会社アンドピープル代表取締役の金賢守(キムヒョンス)です。
桜の開花予想も報道されるようになり、一気に春めいてきましたね。
花粉症の猛威は、まだもう少し続きそうです。
今日はそんな花粉症と自然について感じたことを書いていきます。
日本人と花粉症
日本人の約4割が花粉症と言われています。
地球温暖化によって暖冬となると花粉の量も増えるため、地球の状況と花粉症は密接にかかわっているそうです。
花粉症は本来、秋のイネ科の植物によるものが主流でした。
それが、加工しやすいスギ・ヒノキが産業的に多く利用されるようになり、比例してたくさん植えられることとなりました。
そのため、1月下旬ごろから大量の花粉が飛ぶようになり、今では秋よりも春に花粉症が出る人も多くなりました。
目のかゆみやくしゃみ、鼻水といった症状が、仕事や日常生活のパフォーマンスに影響が出るほど重症な方もいらっしゃいます。
その状況から、最近では「花粉症手当」という新しい福利厚生が誕生した企業もあるそうです。
花粉症で病院に行った場合、その医療費がかえって来る、というものです。
花粉症の薬は市販薬も多くあり、市販薬で十分、という方もいらっしゃいます。
しかし、やはり病院で処方される薬のほうが効き目がよく、日々のパフォーマンスが保たれる場合もあります。
花粉症手当があると、花粉症の方が病院に行き、より自分にあった薬を服用しやすくなります。
本人も楽になりますし、そこから仕事の生産性も保たれるとなると、花粉症の人にとっても企業にとっても喜ばしいことですね。
木も森も海も空も繋がっている
政府は、この多量の花粉の対策として、花粉の少ない品種に入れ替えていくことを進めています。
しかし、これには長い年月がかかります。
いっそスギ・ヒノキを切ってしまえばいいのでは?
とも思いますが、いきなり大量の木を切ってしまうと、土砂崩れなどの災害が増える危険性があります。
また、地表を急激に水が流れてしまうことは、水不足にも繋がりますし、海に流れ込む栄養素も減ってしまい、巡り巡って海にも悪影響が出てくると予想されます。
森の豊かさは、海の豊かさ、私たちの生活の安全と豊かさとも繋がっているんですね。
スギ・ヒノキが多い理由の一つには、大量生産・大量消費も関わっていると思います。
スギやヒノキを使った製品を大量に作り、使うほど、新たに植えるスギ・ヒノキの数も増えるのではないでしょうか。
「森の豊かさを守る」「海の豊かさを守る」「作る責任・使う責任」と花粉症は実はけっこう関係していると思います。
最近、古材をアップサイクルした製品や、スギ・ヒノキ以外を使用した製品も登場してきています。
私が経営するEthical&SEA横浜では、MUUT(ミュート)さんとコラボレーションしてオリーブの木を使った台所製品のポップアップストアを開催しています。
さらにMUUT(ミュート)さんの製品は、ヨルダンの難民支援にも繋がっているので、ご興味がある方はぜひ覗きにきてください。
花粉症について考えてみると、想いの他深かったです。
地球も命も全てが繋がっているからこそ、どんなことでも興味をもって、小さなことからでも取り組んでいくことが大切ですね。
株式会社アンドピープル
代表取締役 金賢守(キムヒョンス)
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