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【ヤクザと家族-The family-】を映画館で

私にとって俳優 綾野剛は5本の指に入るほど好きな役者だ。

その親友。いや、”兄弟”。常田大希が主題歌をつくった映画なんて観るしかないだろう。

millennium paradeが作った、

そして井口理が初めてミレパに参加したFamiliaを

聴きにいかない選択肢はなかった。最早自分に課した義務だった。



ストーリーがとか演技がとか、そういうことでは無くて。感動したとか、そういうことでもなくて。失礼な言い方かもしれないけれど。

自分の記憶であるかのように体内に映像が残された映画、とでも言おうか。

映画館を出た後の余韻が、重くとろっとした液体に包まれているようで

世界から隔離される

今も、ずっと頭の中に映像が留まっている。



エンドロールが流れている間、涙が止まらなかった。歌詞にぐっときているのか、最後のシーンがよかったのか、なんなのかわからない。ただただ、Familiaが黒背景に流れる文字と共に流れる映像が、琴線に触れて仕方がなかった。苦しくなるほどに。


救いなどない。誰も幸せにならない結末にもかかわらず

後味の悪さは残らない。

Familiaの歌詞と共に流れるスタッフロールに大きな希望さえ感じた。

エンドロールまでが映画

そう感じた作品だった。


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