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おばあ、スマホはじめるってよ

突然だが、うちの祖母が携帯をスマホに変えた。
変えて1週間くらい。

まだWi-Fiを敷いていないらしいので連絡するのを憚っていたが、ちゃんと使えているか気になったので、連絡してみた。

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ラフなところはつっこまないでほしい

すぐに既読がついた。おばあ、すげぇと思った。
だがそこから返信がこない。一回練習しているのでできるかなと思ったけど難しいみたい。
だから、ちょっと待ってから、こう送ってみた。

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「ちょ、待てよ!」と心の中のキムタクが叫んでるよね~~~

返信できる人はそもそもメッセージ打ってるよ!!!
「スマホ忘れてるよ~」ってLINEするようなもんだよ!!!

LINEのUI?そもそもスマホのUIって、わたしの祖母くらいの年代には直感的には操作できないのだ、というのをしみじみと実感して、どこが難しいのか考えてみた。

第一の関門がおそらくここ↓

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名付けて、「どこを押せば、キーボードが出てくるか」問題。
改めて眺めて思ったのだけどキーボード出す難易度高くない?
サイゼリヤの間違い探しくらいの難しさだよね??
せめて黒ひげ危機一髪くらいの難易度にしておいてほしい。

初見で「Aa」の欄をタップする選択肢はあるのだろうか?
私は野蛮人なので、タップできそうなところはとりあえずタップしてみるが、そうもいかないのだと思う。

なんやかんやあってキーボードが出せたとしよう。

キーボードが出たら、打つのはガラケーに近いので何とかなると思う。
となるとお次の難関はこちら↓

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名付けて「どこを押せば送信できるのか」問題。

返事はすぐにしちゃダメとyuiに習いましたが!!!これではいつまでも!!!返事ができません!!!!!

正解は右の青い三角ですが、これはあれですかね、メールの紙飛行機みたいな感じ?押せば紙飛行機が飛んでいって、相手に着くとかそういうイメージ??

いや~これも難しいよね、たぶん。

ここまで考えて、文章で伝えてみることにした。

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電話で言っても良かったのだが、ここまでくるとどうしてもLINEで伝えてみたい。文字盤のチョイス以外は案外うまくいったと思う。うきうきして返事を待つことにした。

スマホデビューした日、祖母は随分しょんぼりしていたらしい。
「ガラケーは人に教えられるくらい、すぐに使えるようになったけど、スマホ全然分からへん。。。どこ押せばいいのか分からへん」と。

母は「大丈夫よー!送信とか書いてないけど、その代わりにどんな国のどんな年齢の人でも分かるようなマークになってるだけよ~!!ほら!ユニバーサルデザインと同じ!!!」と励ましたらしい。例えが独特。母ナイス!

両親がおトモとして付いて行き、祖母はスマホに変えたのだが、私はその後に合流した。その時はしょんぼりした様子ではなかったので、その話を聞いてちょっと胸が水風呂に浸かった時みたいにキュッとなった。

話を戻そう。
一向に返事が来ない。
母は「たぶんお母さんに電話かかってくるよ」と言っていた。

そして、その予感は当たった。
ざっくり言うと「よく分からん」とのこと。
おかんは私が言ったのと同じことを電話上で伝えていた。
おばあは「あほ、、、あほちゃう、あおの三角を~」と軽快にボケツッコミをかましながら、紙にえんぴつでメモを取っていた。

そして電話の切り際に

「メッセージがきたらやり方が分かったってことやし、もしメッセージが来なかったら分からなかったってことやと思っといて~」

と。

あれですやん。
ハリウッド映画とかでよくある、

「俺が24時間以内に戻らなかったら、そういうことだ。みんなを連れて逃げろ。わかったな。」

的な雰囲気ですやん。
もう、サラ・コナーをイメージしたよね。

ちなみに返信はまだ無い。
そういうことだ。
でも、うちのサラ・コナーはまだあきらめていないかもしれない。
ちょくちょく連絡しつつ、気長に待とうと思う。

冷凍庫をハーゲンダッツでいっぱいにします!