『水玉自伝~アーバンギャルド・クロニクル~』
この本を読み終えて1番最初に思い浮かんだこと。ライヴに参加できないのが、残念ということ。
1ファンとしては殆ど知る事のできない舞台裏。今回、メンバーが三者三様の視点を過去〜現在に渡り披露してくれているのに、その活動・作品・目標・結果の提示であるライヴを観れていない現在が残念でなりません。
例えるなら、博物館のバックヤードツアーに参加し、展示の見どころや担当者の苦労について説明を受け、さあ展示物の数々を新たな視点で、再度観に行きましょう!!と意気込んだ段階で博物館が休館になってしまったような。
書籍としては、良い話・残念な話含め、バンドの過去もメンバーの子供時代も記載されており、ファンが一方的に抱いている親近感に一歩歩み寄って貰えたような錯覚を持てる一冊。それぞれの考え・立ち位置・目標が違っても違うからこそのバンドへの熱意が感じられる内容です。作者と作品は混同すべきでは無いとは思いますが、アーバンギャルドの御三方も、アーバンギャルドの作品もとても好きです。
サブカルチャーに触れるのに必要な前提知識は殆ど持たず、アーバンギャルドが活動を始めた頃には思春期はとうの昔、ファン歴も長いとは言えない自分ですが、活動されているのをリアルタイムで観る・知る・感じる事ができるのはとてもラッキーなことだと思っています。
色々と難しい現状は残念ですが、次に何を魅せてくださるか、楽しみにしています。