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【USER'S REPORT】 風景写真家:飯塚元彦

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【プロフィール】
1959年生まれ、静岡県出身。(公社)日本写真家協会・日本風景写真家協会会員、ソニーαアカデミー講師。退職後に八ヶ岳南麓に移住し写真家として第2の人生をスタートする。標高1400メートルのログハウスを拠点に風景、動物写真を中心に肉眼で見えない世界を撮り続けている。名古屋・大阪の個展をはじめ、協会のグループ展で作品を発表。


【活動履歴】
■作品展
2022/01 「第4回JPS会員有志関西」 富士フォトサロン大阪
2021/12 「Encounter 出会い」    ソニーαプラザ名古屋
2021/03 「八ヶ岳の身近な世界」  ソニーαプラザ大阪
2020/07 「瞬間風景 Capture a moment」 ソニーαプラザ名古屋
2020/01 「第2回JPS会員有志関西」 富士フォトサロン大阪

【メディア】
WEBサイト https://www.motohikoiizuka.com
Instagram https://www.instagram.com/o.jin_photographer/

【主な使用機材】
■カメラ
ソニー α9
ソニー α7RⅢ
ソニー α7Ⅳ
■レンズ
ソニー Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
ソニー FE 24-105mm F4 G OSS
ソニー FE 70-200mm F4 G OSS
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ソニー SEL14TC
■フィルター
H&Y 100mm K-Series holder Kit
H&Y 100*150 Balancer GND 1.2
H&Y 100*150 Soft GND 1.2
H&Y 100*150 Reverse GND 1.2
H&Y 100*150 Center GND 1.2
H&Y 100*100 ND32
H&Y REVORING 67-82mm
■三脚・雲台
Leofoto LS-324C
Leofoto LS-365C
Leofoto LH-40PCL
Leofoto PG-1
Markins Q20i

今回は、撮影スポットで有名な茨城県大洗にてフィルターを変えつつ、フィルター使用効果がわかりやすいような写真を撮ってみました。

図2

f/8 0.8秒 ISO100 WB太陽光 フィルター未使用

波の模様をどのように表現するかがポイントと考え、シャッタースピードをどのくらいにすればイメージ通りになるかを探りながら撮影してみました。結果、2秒以上になると波の動きが消されてしまうので、1秒以内が自分のイメージに合うように思い、撮影を開始。

日の出前の2枚の写真ですが、フィルターなしの状態で波にポイントを置いて露出を合わせると、どうしても空が白くなり空の色がきれいに出にくくなります。そこで、Balancer-GNDフィルターを使って波も空もきれいに出しました。

図3

f/8 0.8秒 ISO200 WB太陽光 Balancer GND  1.2 使用

もちろんソフトハーフNDフィルターでも良いのですが、Balancer-GNDはND箇所から透明箇所にグラデーションしていく領域が長く露出バランスをナチュラルに整えることが出来るので、境目が不自然になるという心配がありません。山の稜線と背景など境界がはっきりしないシーンでは特に便利でこれを手にした時から主に使うことが多いです。

日の出後は上下部分はND効果が薄く、中央にND効果が現れるReverse-GNDを使うことで、太陽の光が強い部分を抑えてかつ波の部分を明るくする事が出来るので、よりイメージに近づく作品に仕上げることが出来ます。1枚目のフィルターなしの写真と比べると、圧倒的に空も海もしっかりと色と造形が表現できていますね。

図4

f/8 1秒 ISO100 WB太陽光 Reverse GND 1.2 使用

総括になりますが、どんなシーン、どんな場所でも撮影者にとっては、カメラを含め(その性能はもちろんですが)使いやすさがとても重要です。私が数あるフィルターメーカーの中からH&Yのフィルターを選んだ理由は、特徴であるマグネット式着脱フィルターだからです。

図5

図1

長野県諏訪湖にて  f/16 1/6秒 ISO100 WB太陽光 Balancer GND 1.2 使用

マグネット式だと夜明け前などの暗い中での撮影や、寒い日にグローブを付けている時でも容易にフィルターの着脱が出来たり、フィルターを重ね合わせる時もコンパクトで非常に使いやすい。さらに、ゴリラガラスを使用してるので強度があり、しかもフィルター周りがフレームでおおわれているのでもしもの時でも安心感があります。このフレームは手持ちで使用する時もガラスに汚れがつかないため便利です。ユーザーインターフェースがしっかりと考えられた優れたシステムだと思います。

【USERインタビュー】今後どのような撮影に取り組むご予定でしょうか。

風景をメインに撮影してきましたが、最近は生き物の撮影もしています。風景に生き物が加わると愛を感じたり生命の躍動を感じたり新たな物語が生まれます。ただそんなチャンスに巡り合うことは少ないかもしれませんが、自然のフィールドの中で探し続けたいと思います。そして私の作品をどこかに飾ってもらえたら、そんな活動が出来たらと考えています。

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Drop in CPL 使用