2023年 中3の夏~2学期
01. トップ高校の環境は良いが、学ぶ場であって教わる場ではない
地方とは言えその都道府県のトップ公立高校の環境は良い・・・年度による波はあるものの進学実績でも立派な結果を出していると言えますし、何よりも中の環境が良いのは間違いがないです。つまりそういう生徒が集結しているということになります。そういうクオリティを持った生徒が集まっていることが良い環境のもとなのです。
今や学校の口コミサイトのようなものがいくつか存在していて、それらを見ると在籍している生徒と思しき書き込みが見られます。そういったものを見ていて特に気になるのが「先生の教え方がへた」という書き込み。これは、(大人になった今だから思うことですが)「ちゃんちゃらおかしい」としか言えません。そもそも高校は義務教育ではなく、自分から学ぶと決めて選択して試験を受けて進学しているわけですから、先生の教え方がどうであろうがやるのは自分ですよね。
ザ・地方と言える東日本にある代表的な公立トップ高校の校是・高君のようなものをまとめてみるます。
青森高校:本校の綱領に定める「自律自啓」,「誠実勤勉」,「和協責任」の 精神を自己のものとして実現する。
秋田高校:「品性の陶冶」「学力の充実」「心身の錬磨」
※言葉は難しいですが、「自律」という言葉が見られます山形東高校:「文武両道」「質実剛健」「自学自習」
安積高校(福島県):「個性を伸長する」「知性と情操と実践力を養う」「自主自律の精神を培う」「真理と正義を愛する、質実にして真摯な人物を育成する」
新潟高校:「自主自立」「真理追究」「社会貢献」
富山中部高校:「豊かな人間性をもった人を育成する」「自らの進路を切り拓いていく人を育成する」「新しい社会を共創し、未来の日本と世界をリードしていく人を育成する」
とまぁこんな感じで、どこの高校も「やるのは自分」という校是です。自らやる生徒については先生はとことんお付き合いしますよ、お手伝いしますよ、ということ。学校の先生の教え方の上手い下手に左右されたりそこに文句を言うようなかたはいらっしゃらなくて結構、というのが実際のところなんだと思うんですよね。懇切丁寧に教えてもらいたい人はそういう学校に行けばよろしい、と。
02. つまりトップ高校合格のためには、ただ受験勉強をするだけでは足りない
そういうことではないでしょうか。
もちろん、子どもがその地域のトップ高校を目指すのであれば、まずは合格することを目標にサポートしてあげるのが第一にやることだとは思います。塾費用を準備する、問題集や参考書を購入する、家での学習環境を整えられるように協力する・・・などなど親ができることはたくさんあります。
しかし、できれば高校に合格した後のことも考えて、つまりはトップ高校に合格したら必ず求められる「自ら学ぶ」ことができるような考え方、姿勢になるようにしてあげることも親の大きな役割だとも思っています。
当然、そのようなことまで考えらえるようにするには相応の余裕が必要ですね。繰り返しますが、まずは合格することが大切ですから。でも、理想的にはそれを上回る準備をしていきたいですよね。とは言え、最初に書いたようにトップ高校(都道府県トップ高校は難しくてもそのエリアのトップ高校)は環境が良いので(良いことが多いので)、まずはそこに合格することを目指すのはとても良いことだと思います。でも、学区などの縛りがない場合で、かつ学力を身につけることに意欲があるのであればそれはやはりその都道府県トップの高校を目指した方が良いと思います。
03. そういえば新研究の話題
これですね、我が家では揉めましたねぇ。妻は「何があっても学校最優先」という思考で、出る杭が打たれないように「周りとできるだけ同じように」という方向を大切にする人です。なもんで、当然のように学校から「新研究の購入推薦」の書類が届くと一も二もなく「買いましょう」となるんですね。
が、我が子、既に数学は高校内容をやっておりますし、英語も中2で英検2級を取得し終わっておりますので、主には基礎基本の徹底となる新研究などいらないのですね。加えて国語も新研究をやったから成績が伸びるなんて言うものではありませんのでこれもいらない。強いて言うなら細かい知識を確定的の補強する必要がある理科と社会は「まぁ買ってもいいか」とは思いましたが、塾の課題もあり毎月のようにある模試の復習もある状況では「新研究をやっている暇なんてあるんだろうか」というのが私の考えでした。
結果、5科目買いましたけどね、ほぼやってません。結果、我が子が勉強をしている時間、リビングで父母も一緒に何かしら勉強なり読書なりをやるのですが、その時の妻用の教材に成り下がっていました。無駄な買い物でしたね。
学校から購入を義務付けられていたり、宿題として管理されたりするのであれば止むを得ませんが、先取り学習ができるような学力の方は新研究は不要です。時間とお金の無駄。言い換えれば、定期テストで1位2位を取っているような場合でも先取り学習をするほどの余裕(キャパシティー)がない場合は新研究で確認をしながらやっていくことも大切、十分価値があると思います。
04. 我が子の夏休みは
部活が夏休みの頭まであるタイプのやつです。それでもここまでは順調にやるべきことをやってくれているので、まずは部活動に専念する形で良いかなと思って見守っていました。
それでも、部活をやりながら塾にも通い、自宅での学習も進め・・・と全力で頑張ってくれていたと思います。大したもんだなと。
中3夏休みの受験勉強の方針は
国語:塾の授業(先生)が良かったのでお任せ。たまに家で漢字の点検をやるくらい。
数学:東進の先取りを進める(高校内容突入)&高校入試過去問(公立から)
英語:高校入試過去問(公立から)
社会理科:塾の授業でしっかり中1中2内容の復習から
となっていました。理科と社会のところで誤解がないように補足すると、(正確には親としても受験終了後にいろいろと我が子と話をしていて分かったことなのですが)、「中1中2の復習から」と書いておりましたがそこが決して不得意なわけではなく、思っている以上に高いレベルでまとまっていたことはお伝えしておきます。
社会:中学校の先生が塾の先生よりも高いレベルで授業を展開されるかなり特殊なタイプの方。わが子にはばっちりフィット=一般受けはしない(時には難しすぎるとクレームに近い換装になることも)。
理科:もともと理科大好き。学校の先生も社会の先生ほどではないが娘の特殊性に理解を示してくださる方でばっちりフィット。
加えて:定期テストの勉強で理科と社会はあんまりやっていない印象を勝手に持っていたのですが、娘いわく「定期テスト前は最低でもワークは5回周回してたな」と。私は「定期テストの1週前にはやることがないようにしておくように」、また「(中3になってから)それができるように授業で習ったことは全てその場で頭に叩き込むつもりで授業に向き合う姿勢を変えるように」とは伝えておいたのですがそれを極力守って、1週前までには3回周回を終えて、最後はやることがないので不安に感じるところや最初に間違ったところを重点的にやりこんでテスト本番を迎えていたと。
あまり社会は好きではない、みたいなことは言っていましたが、それは他の強化に比べて、ということであり、やるべきことはやっていたし知識を仕入れること自体は嫌いではないと。ここは私が見誤っていたところでした。わが子、恐るべし。
結果として、8月の夏休みの最後に実施された公開模試(業者模試)では約5000名の受験者(同級生が約1万人の県です)で見事1位をゲットしてきたのでした。
05. 2学期に入って
9月の初めに体育祭があり、(内申点向上のために)運営委員に立候補したこともありやや忙しめ。これは言い訳にはなりませんが、夏の模試の結果が良かったこともあり、ここでやや勉強に向かう意欲はトーンダウンします。
逆に、多くの中3生は夏からエンジンをかけていくこともあり、10月模試は10位、11月模試は15位とトーンダウンします。でも気にしませんでした。エンジンをかけ続けるのは不可能ですし、ここまでやってきた分の息抜きも必要ですから。
とは言え12月の模試で自己ワーストの県内33位を取ってきたときはさすがに親としては(合格判定は合格ラインを維持してはいるのですが)焦りました。そして親以上に本人が焦り散らかしたようで、ようやくここで再度エンジンがかかることになります。
06. 成績まとめ
定期テスト:9月=2位(485点)、11月=1位(489点)
塾での業者模試:7月=8位、8月=1位、10月=10位、11月=16位、12月=33位
学校での業者模試:8月=1位、10月=1位、11月=1位、12月=1位
ということで、それぞれの難易度を10段階で表すと、塾の業者模試10>学校の業者模試=5~7、定期テスト=1~3くらいでしょうか。定期テストで450点くらいとっている場合、学校の業者模試では400点前後、塾の業者模試だと良くて350点(生徒によっては300点くらいしか取れない場合も)。
目標としては、学校で実施される業者テストくらいの難易度になっても定期テストからは大きくは点数を落とさずに得点できるようになっておきたいものですね。ただワークをやって語句をその場しのぎで暗記して忘れたら終わり・・・というような勉強にはならないように大人がしっかりと指導・アドバイスしてあげる必要があります。
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