ポジションを得ることで生涯現役プレイヤーになる
先日、知人に
「福山さんは、どうやってインプット&アウトプットしているのですか?独立したほうがより稼げるけど、組織にいたほうが成長機会があると思うのです」と聞かれました。
なるほどな、と思いました。それで、ぼくは、
「意識的に専門家に会うようにしています。会う前に必ずテーマを決めて、インプット(収集)しながら、アウトプット(意見)していますね。
独立してからは、ある種の緊張感と危機感が常にあり、いつも自分と向かい合っています。」
と答えたんですよね。
その方が納得したかは分かりませんが、今後はワーカーからプレイヤーの時代になっていくと言いわれています。
働くという単語は3つ変化してきた。
まず最初に使われていたのは、「Labor(レイバー)」である。
これは、200〜300年前の産業革命を通じて、機械が人間のレイバーを肩代わりをするようになった。当時は、人間の仕事を奪うということで機械の打ち壊し運動が起きた。
2つ目の働き方は「Worker(ワーカー)」である。
つまり、机に座ってやるような仕事のことである。そして、今後、この「work」はITに取られていくだろう。
そして、今、3つ目の新しい働き方が求められている。
「Player(プレイヤー)」である。
機械にできないような創造性の高い仕事を「play」する人たちだ。
情報化、IT化の中で、「専門性が高く人間にしかできないものをどうやっていくか?」ということを考えるのが重要になっていく。
(東京大学の伊藤元重教授の講演より引用)
ぼくが思うプレイヤーは、高い専門性をもち、ワークアズライフを実現している人だと思います。
でも、資格やプロ契約等がない場合、このプレイヤー=専門家にはどうしたらなれるのか。
専門性をつくるプロセスとは?
先日マーケティングの仕事で、アクセラレータプログラムへの集客ミッションがあり、はじめてチラシを作りました。
それなりのチラシはできましたが、グラフィックデザインの専門家からすると、ツッコミどころ満載だったと思います(笑)
そもそも専門家とは、どういう人なのか?
自らのフレームワーク(手法)と
ライブラリ(フォント・画像・カラー・レイアウト)をもとに、
習熟されたパターン(制作技術)を用いて、
質の高いアウトプット(チラシ)ができる人。
さらに、アウトプットを重ねて、
他者から求められるバリュー(価値)を出すことで、
クレジット(評判)が形成される。
そして、クレジットが積み上がって、
アセット(専門性)になる。
だから、専門家とは、良いアセットをもつ人とも言えます。
[専門性を得るためのイメージ]
アウトプット= パターン 技術 × 知識 (フレームワーク +ライブラリ)
バリュー = アウトプット × 回数
クレジット= バリュー × 顧客満足
アセット= クレジット × 最適化
先述のチラシでいうと、ぼくのにわかのフレームワークとライブラリ・パターンでは、本当に質の高いアウトプットはできず、掲載場所の交渉でアウトプットの質を補なったんですよね(笑)
本場の現場で、持場(ポジション)を得る
では、アウトプットを高めるには、どうしたらよいのか。
それは、”本場の現場”に立つことだと思うのです。
本場とは、トップクラスの専門家たちが集まり、しのぎを削っている場所です。そこには膨大な熱量があり、自らもそのエネルギーに突き動かされます。
つまり、本場の最前線である現場には、高いアウトプットが日常的に繰り返されているんですよね。
前職では意識せずとも、サービス開発の本場の現場にいたので、デザインやサービスのトレンドを吸収しながら、アウトプットを磨くことができました。
しかし組織から離れた今、全てを手動アップデートする必要があります。
自ら情報を取りにいき、そこで得た洞察を元に、試行錯誤しながらアウトプットしていくことが求められます。
ただ、アウトプットの場がないとバリューもクレジットも、しいてはアセットも高まらないので、いろいろなプロジェクトに呼ばれるように、自分に求められる持場を意識、変化させています。
こういう自分の持場 =ポジションを考え続けることで、自らの所得につながっていくと思っています。
今の自分の持場は、ビジネスデザイン×サウナ×認知科学の3つです。
この持場をより確立するために、本場の現場を探し、時として自らの手でつくり、日々のアウトプットを高めています。
そして、この繰り返しにより、生涯現役プレイヤーでいられるように精進しています。
まとめ
・ワーカーからプレイヤーの時代になる
・専門性をもつためにアウトプットを繰り返していく
・本場の現場で、持場を得ることが重要