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DtoC企業がZWIFTのビジネスに学ぶことは多い。
私はIT系企業に対してコンサルティングをすることもあり、できるだけ色々なデジタルサービスを試すようにしています。最近研究のために久しく使っていないロードバイクを引っ張り出してきてZWIFTを利用してみました。
https://zwift.com/feed?__znl=ja-jp
結論から言って、ロードバイクをやる人にとっては優れたインドアトレーニングツールといえます。課題はロードバイク自体が高いというのと、このサービスをフルに楽しむにはスマートトレーナーが不可欠だということでしょうか。ZWIFTはヴァーチャルコースを走るのですが、そのコースには起伏があり、スマートトレーナーがあるとコースの起伏等に応じて自動的に負荷をかけてくれるます。当然ケイデンス(回転数)やスピードも高い精度で測定してくれて、アップルウォッチのようなウェアラブルデバイスもつなげると心拍数や消費カロリーまで測定してくれるのです。デジタルサービス、IoT、ウェアラブル、サブスクリプションという流行りの内容がすべて融合しているので、研究のためにスマートトレーナーを購入しました。中心価格帯が10万円程度と高いです。。。
ZWIFTのサービス自体の値段は日本だと月額1,650円と、なかなかうまく設定できています。というのもロードバークをやる人は平均的な人よりも可処分所得が多いですし、代替サービスも限られているからです。いくつか似たようなサービスを試しましたが、ロードバイクファン向けにはこれが一番だとおもいます。(サイクリングというジャンルではPelotonというフィットネスサイクルに特化したサービスがあり、これも大人気です。)
サービスとしては、ログインボーナスはないものの、走行距離や時間に応じてレベルが上がったり、アバター向けアイテムがもらえたり、毎日複数の時間帯でレースを行っていたりと、継続課金モデルに必要な施策はぼほぼぼ打たれています。課題は、スマホでやる場合は字が小さすぎるという点、UIデザインがあまり洗練されていなという点でしょうか。。
ZWIFTというサービスは、ゲーム業界だと月額課金制のオンラインゲーム、ファイナルファンタジー14と比較するのが良いかもしれません。ちょっと古い情報ですが、ZWIFTは2018年に会員数(おそらくほとんど有料会員)が550,000人という記事があります。FF14は2017年に課金会員数が70万人を超えていたようです。(月額1,280円~)
どちらも会員数は順調に増加しているでしょうから、100万人くらいなのでしょうか?そうなると年間200億円くらいの売上になります。いずれにせよ毎月安定収入をもたらしてくれるサービスは企業にはありがたいものです。
ロードバイクとスマートトレーナー(もしくは普通のトレーナーとセンサー)が必要なのでハードルが高いですが、消費者向けのデジタルサービスを提供している人には、ぜひ試していただきたいサービスです。