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Excel芸人までの道のり
この記事で示す①~④を忠実に実行すれば、皆さんもExcel芸人の仲間入りです。約3ヶ月程度でExcel芸人の卵に、1年程度でExcel芸人に、5年~10年程度でExcel芸人の老害になれますので、めげずに頑張りましょう。
真面目な話をすると、ジュニアのうちに思考に負荷を掛けることなく息をするようにExcelを使えるようになっておくことで、計り知れない利益を得ることができます。
例えば、Excel操作にかける時間を削減することで、人よりも多くの有益な経験を積むことができたり、(優秀な方が口を揃えて仰る「作業と思考の分離」を実現して)思考に費やす十分な時間を確保できたり、徹夜の回数を減らすことができたりします。
そして、これらの利益が皆さんのキャリアに与える影響は、複利のように期間を経るごとに増加していくでしょう。
① Excelの初期設定をしましょう
まず、ファイルタブ→オプション→詳細設定の中にある"Enterキーを押したら、セルを移動する"のチェックを外します。
新卒研修で言われた「あなたは、この先の人生で数十万回とEnterキーを押すことでしょう。その度に下のセルに移動し、上に戻りますか。それが阿保だと思うのなら、チェックを外してください。」という言葉が忘れられません。(是非、コンサル志望の方/ジュニアコンサルの方は、人生で何回Enterキーを押すかをフェルミ推定してみてください。)
ついでに、ファイル→オプション→全般の中にある"このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する"のチェックも外し、新しいブックの作成時のフォントやシート数を設定しておくと時間の浪費を防げます。
② 何はともあれショートカットキーを覚えましょう
ショートカットキーを覚えると心に誓ったら、"Excelショートカットキーリスト"を印刷して、ディスプレイの横に貼り付けます。
次に、マウスをデスクの引き出し、または、鞄の中に片づけます。
あら不思議、3ヶ月後にはショートカットキーを覚えています。
新卒のときに「騙されたと思って、3ヶ月間、マウス使わずに生活してみろ」と言ってくれた先輩に、私は今でも感謝しています。
③ キーボードを極めましょう
キーボードはHHBKもしくはREALFORCEが良いです。
Enterキー/Spaceキーと各種記号キーが押しやすいのでUS配列がおススメします。
仕事用/家庭用と日常的に複数のキーボードを触る方は、同一メーカー/同一機種に揃えましょう。
キーボードの購入が完了したら、CapsLock、F1、ScrollLock、Insert、NumLockキーを抜きます。(JIS配列であれば、無変換、カタカナひらがなも忘れずに)
キーボードは、Bキーがへその前にくる位置に置いて使用しましょう。
④ その他のTips
セル結合はしない(いつか誰かの恨みを買うため)
他者が編集/レビューできないため、白文字(フォントカラー = 背景色)は使わない(いつか誰かの恨みを買うため)
よっぽど計算負荷が高いとき以外はピボットテーブルを使わない(いつか誰かの恨みを買うため)
Sumifではなく、Sumifsのようにより汎用的な関数を選び、使用する関数の種類を絞る
関数を使うべきか/どの関数を使うかで迷ったら、参照ミスを減らすために参照セル数が少ない方を選ぶ
計算式の中に直接的に定数を入力せず、定数は別セルで管理する
特に財務モデル作成時には、直接入力は青字、計算式は黒字、別シート参照は緑字にする(フォントカラーの変更は個人用マクロブックを用いてマクロを組んでおくと便利)
財務モデル作成時には、コントロールシートをプロジェクションシートとは別に作成する